【川崎記念(G1)予想】3連勝中のウシュバテソーロは切り!逃げ先行が有利なレースで浮上する穴馬に勝算あり
今回はいつものJRA重賞予想と趣向を変えて、1年で一番早く開催されるG1レースとなる地方交流重賞、川崎記念(G1)を予想してみたい。
G1格付け(厳密にはJpn1)になったのは1998年からで、今年でかれこれ26年目を迎えるわけだが、そもそも伝統あるレースであることやそれ以前から砂の一流馬が出走していたこともあり、強力メンバーが揃うことが多い。
JRA勢6頭、地方勢4頭で争われる今年は10頭立て。一昨年、船橋のカジノフォンテンが勝利し、10年前に同じく船橋のフリオーソが勝って以来の地方馬の勝利を挙げたが、データ的なことを言えば過去10年で9勝1敗のJRA勢が優勢だ。
1番人気が圧倒的な強さを見せるレースでもあり、6勝2着4回とパーフェクト連対を誇っている。この中には2014年から2016年まで3連覇を果たしたホッコータルマエや20年と昨年勝利したチュウワウィザードも含まれている。
また、逃げ先行馬が有利なレースで、過去10年の勝ち馬はすべて4コーナー3番手以内に位置しており、うち3頭は逃げ切り勝ちを収めている。ここでは先行力がどれだけあるかがキモになってくるわけだ。
これを踏まえて「◎」は敢えての人気薄だが7番テリオスベルとする。
先週、牝馬限定重賞のTCK女王盃(G3)に出走し、逃げを打ったものの勝ったグランブリッジから大きく離される4着に終わった。おそらく陣営は不完全燃焼に終わったと見て敢えての連闘に臨んだと思われる。
2走前のクイーン賞(G3)でも逃げを打って勝利しているほか、近5走はいずれも4コーナー2番手以内に位置して勝負をかけている。今回のメンバーでは明確な逃げ先行馬がいないだけに、外目の枠だが好スタートを切ってハナに立てればチャンスは十分あると見る。
「○」も穴人気しそうな4番ペイシャエスを挙げる。
この馬は逃げこそしないが、できるだけ前で競馬した方がいい馬で、前走勝利した名古屋グランプリ(G2)は5番手、2走前のJBCクラシック(G1)でも3番手から2番手につける競馬で結果を出している。近5走はいずれも4コーナー4番手以内につけ、馬券圏内を外したのが3走前の日本テレビ盃(G2)のみ。この先行力といわゆる「強い4歳世代」がここでも物をいいそうな予感がする。
「▲」は地方勢から10番ライトウォーリアを推す。
前走の東京大賞典(G1)では今回人気の軸になりそうなウシュバテソーロに完敗、掲示板は確保したものの1.1秒も離されている。だが、2走前と3走前を見ると逃げ・先行で重賞を連勝しており、東京大賞典では中団より前目といつもより後ろにいたために持ち味が活かせなかった可能性がある。
JRA時代もやはり逃げ・先行で結果を出していた馬だけに、上手く前目につけることができれば前走のような負け方はしないはずだ。実績自体は上記2頭に見劣るものではないが、先行力という意味では一枚劣ると見て印を落として押さえに回した。
「△」は人気サイドだが3番テーオーケインズとする。
前走のチャンピオンズC(G1)は単勝1.5倍の圧倒的1番人気を背負い、勝ちパターンとも言える自分の競馬をしたにもかかわらず不可解な敗退を喫した。ここは一度手にした「ダート王」の復権を懸けたレースとも言えよう。
この馬も基本的には先行馬で、直線手前で4番手以内につけていれば自分の競馬をしていると見える。ただ、それでも前走や3走前の帝王賞(G1)のようにコロッと負けたりするので、全幅の信頼がおけないのは確か。
ここからはオカルトじみた話になるが、一昨年の帝王賞を勝って以降、勝ちと負けを交互に繰り返している。しかも海外遠征で負けたサウジC(G1)を除くと何故か負けるときは4着と決めたように負けている。順番で行くと次は「勝ち」に当てはまるので、馬券妙味も薄いのだが敢えて押さえておきたい。
人気サイドの5番ウシュバテソーロと6番ノットゥルノは切り。
ウシュバテソーロは近5走で3連勝を含む4勝3着1回と勢いがあり、勢いのままに東京大賞典まで制してしまった。だが、この馬は完全な差し馬。後ろに控えて直線勝負するのが持ち味なので、このレースの傾向とは真逆になる。人気馬優勢なのは上述した通りだが、それでもコースが替わらない以上、レース傾向が変わるとも思えず、ここは黙って切りが正解だろう。
ノットゥルノは前でも競馬できるのだろうが、3走前の日本テレビ盃は終始2番手につけて7着に敗れているなど、前にいてナンボという馬ではない。レース傾向から考えるとやはり切りでいいと考える。
ということで今回は3番、4番、7番、10番の4頭で3連複BOX4点勝負とする。テーオーケインズは人気するだろうが、残り3頭はいずれも穴馬。仮にテーオーケインズが勝ちの法則に従って勝利しても残り2頭が絡めば好配当にありつけるはずだ。
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