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【チューリップ賞(G2)予想】圧倒的実績の阪神JF組でもドゥーラは切り!ローテーション重視で見つけた穴馬を狙う

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【チューリップ賞(G2)予想】圧倒的実績の阪神JF組でもドゥーラは切り!ローテーション重視で見つけた穴馬を狙うの画像1

 今回は桜花賞(G1)直結の最重要トライアル、チューリップ賞(G2)を予想していく。

 先週の振り返り。まず阪急杯(G3)だが、△ダディーズビビッドこそ2着に入ってくれたものの、勝ったのは切ったアグリで3着はノーマークのホウオウアマゾン。結局印を打った馬は軒並み馬群の中という始末。3連勝で臨んだアグリは致し方ないが、前走ダートで大敗していただけに、目もくれなかったホウオウアマゾンは多少なりとも吟味すべきだったか。

 一方、中山記念(G2)は○→◎→▲で的中。我ながらいい感じにハマってくれたと満足できた。ラーグルフが連勝で前走重賞勝ちを飾っているのに人気がなかったことや、ソーヴァリアントが飛んでくれたのも幸いした。もっとつかないと思ったが、3連複2万170円の配当は予想外に美味しい馬券となった。

 予想に戻ろう。

 では、まずは過去10年、馬券に絡んだ30頭の前走データを見ていくことにしよう。

阪神JF 16頭
エルフィンS(L、OP) 3頭
クイーンC、新馬戦 各2頭
シンザン記念、フェアリーS、紅梅S(OP)、未勝利戦 各1頭
条件特別(1勝クラス) 3頭

 となっている。

 前走阪神JF(G1)に極端に偏っているが、勝ち負けはさておき2歳G1に出走するような馬が始動戦にここを選ぶ傾向が強いということだろう。これより前に行われた2歳重賞組からの臨戦は意外に少ない。注目すべきは前走新馬・未勝利の馬がいるということ。力の比較ができないだけに、該当馬がいれば取捨の見極めが必要だろう。

 続いて人気順の成績を見てみる。

1番人気 6-1-1-2
2番人気 1-1-4-4
3番人気 2-1-0-7
4~6番人気 2-2-3-23
7~9番人気 0-3-1-26
10番人気以下 0-1-1-45

 となっている。

 1番人気がほぼ鉄板。近5年でも4勝3着1回とほぼパーフェクト。納得できる1番人気であれば逆らわない方が無難か。2番人気はそれなり、3番人気はアテにできない感じ。さりとて、あまり人気がない馬は来ていないので、そこそこ人気になっている馬は一通りチェックをすべきだろう。昨年は13番人気のピンハイが穴を開けたが、これは稀なケース。気になる馬がいれば検討対象に、といった感じか。

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キタウイング 撮影:Ruriko.I

 これを踏まえて「◎」は人気サイドだが2番キタウイングとする。

 前走はフェアリーS(G3)。出遅れて後方待機を強いられるが、直線でインを突いて上がり、抜け出すと迫ってきた2着馬をアタマ差しのいで勝利した。

 血統背景が地味なせいか人気にならないのだが、今回は唯一の重賞2勝馬として出走するため相応の人気にはなるだろう。出遅れグセがあるため後ろからの競馬になりがちだが、そこを切れる脚でカバーしている感がある。

 阪神JFでの大敗はひとえに休み明けだったのがすべて。ここで大敗したために前走が極端な人気薄になっていたが、本来はもっと上位人気になってもおかしくなかった実力の持ち主で、マイルの走破タイムも今回のメンバーの中では5番目に速いタイムを持っている。

 前走阪神JF組が圧倒的な実績を残すレースではあるが、直行してきた馬がわずか1頭しかいないとなると、やはり重賞2勝の格が物を言うのではないか。人気するだろうがここは本命に推しておきたい。

「○」は穴人気するかもしれないが13番コナコーストを挙げる。

 前走はエルフィンS(L)。好スタートを切って中団より前目につけて追走。緩いペースのまま直線に入り、前で逃げ粘る馬を追走したが捉えられず2着に終わった。

 デビュー戦は8月小倉の芝1800m戦で1番人気に推されて勝利しているが、前走はそこから約5カ月ぶりの実戦。休み明けにもかかわらず、馬体重を大幅に減らしての出走だったので、本調子になかった可能性がある。勝ち馬には2馬身半離されたが、前述のようなことを考えると、叩き2戦目のここは狙い目ではなかろうか。

 前走エルフィンS組も好走パターンが多く、勝ち馬ではなく負けた馬がここで巻き返して桜花賞への切符を手にするケースしかない。まさにこの馬に条件が合致する。期待値込みではあるが対抗に推す。

「▲」は人気を落としているが6番レミージュを推す。

 前走はきさらぎ賞(G3)。スタートで出負けしながらもハナに立ってレースを引っ張る。少頭数だったこともあり緩いペースで流れ、直線に向いて勝ったフリームファクシに並ばれるとあっさり交わされて5着に敗れた。

 デビュー戦は8月小倉の芝1800mで、このときは出遅れてそのまま後方待機を強いられ、伸びることなく大敗しているが、2戦目の未勝利戦ではやはり出遅れながらも中団より前につけて快勝。3走目のエリカ賞(1勝クラス)はかつて多くのG1馬を送り出した出世レースだったが、ここも逃げて勝利。

 前走は出遅れながらも、ハナに立って逃げたのが裏目に出た格好と考えている。無論、前走に関してはクラシック候補と目される牡馬に混じっての出走だっただけに、好スタートを切って上手く逃げられたとしても馬券圏内だったかどうかは怪しい。さらに8頭立ての5着なので、掲示板は確保しているが威張れた着順でないことも確か。

 だが、今回は牝馬限定戦となる。上手くスタートを切ってハナに立てれば逃げ粘れるのではないかと見ている。このレースは逃げ・先行不利ではあるが、逃げ粘りや先行抜け出しの好走例がないわけではない。前で競馬したい馬が多そうではあるが、前で残るとすればこの馬と考え、人気もなさそうなので押さえてみたい。

「△」は良血17番ペリファーニアと穴馬5番ダルエスサラームの2頭を挙げる。

 ペリファーニアの前走は12月中山の芝1600mの新馬戦。出遅れながら中団より前目につけて追走。4コーナーでポジションを上げて直線に入って抜け出すと後続を離して勝利した。

 先日電撃引退が発表されたエフフォーリアの半妹。父がモーリスに替わって短距離向きに出るのかもしれない。母系も優秀でG1を3勝したアドマイヤムーンが近親にいるほか、重賞入着馬多数。さらに2代母の半妹には女傑ヒシアマゾンがいるという活気ある血統だ。

 新馬戦でも1番人気に推されたが、それに応える勝ちっぷり。2着馬とは2馬身差だったが、3着とは7馬身離れているなど実力が抜けているのは確か。勝ちタイムは平凡だが、可能性を感じさせる1頭で、昨年2着のピンハイの再来もあるのではないか。

 ダルエスサラームの前走は紅梅S(L)で、好スタートを決めて3番手につける積極策。緩みのないペースでレースが進み、直線に向いて外から伸びていくと内で競り合った馬を競り落とし、後続を断ち切って勝利した。

 デビューは7月小倉の芝1200m戦。出遅れながらも素質馬ヤクシマの3着に入った。2戦目の未勝利で勝ち上がり、前走リステッドを勝ったことでオープン入り。好位抜け出しが勝ちパターンのようで、キャリア4戦で馬券圏内を外していない堅実な走りを見せている。

 前走の紅梅Sは16年のオークス馬シンハライトがこのレースを勝利しており、それほどのスケール感は感じられないものの、ここまで堅実に走ってきた戦績は重なるところがある。前走は芝の1400m戦だったがマイルで勝ち鞍があり、おそらく1400mでは短いのではないかと踏んでいる。こちらも人気薄だけに狙い目と見て押さえておきたい。

【チューリップ賞(G2)予想】圧倒的実績の阪神JF組でもドゥーラは切り!ローテーション重視で見つけた穴馬を狙うの画像3
ドゥーラ 撮影:Ruriko.I

 人気どころでは8番ドゥーラを切り。

 前走は阪神JFで、メンバー中唯一のG1からの転戦馬となっている。過去10年で上記のシンハライト以外の9頭が阪神JF経由で勝利しているレースではあるが、この9頭がいずれも阪神JF4着以内の成績を残している。ドゥーラの場合は6着。着差も0.7秒と着順より負けている印象がある。

 単純にローテーションだけで考えるなら、押さえるべき1頭ではあるが、データを精査するとこの馬は負けパターンの1頭。黙って消しが正解だろう。

 ということで、今回は2番、5番、6番、13番、17番の5頭で3連複BOX10点勝負としたい。人気しそうな馬を押さえているが、データで書いたように人気薄が来にくいレースであるとはいえ、ドゥーラが人気するとすれば「押し出された人気馬」であることは間違いなく、だからこそ穴馬の出番があると考えている。印通りでも好配当になるはずだ。

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