
「低迷」オルフェーヴルがダートで復活!? マルシュロレーヌの米ブリーダーズC制覇に続き、ウシュバテソーロのドバイワールドC(G1)で再び脚光
25日深夜、世界最高峰のドバイワールドC(G1)をウシュバテソーロが制し、日本競馬界に嬉しいニュースを届けた。ウシュバテソーロの父はご存知の通り、日本競馬史上最強馬の1頭に挙げられるオルフェーヴルである。
オルフェーヴルといえば三冠制覇などG1を6勝した実績はもとより、凱旋門賞(仏G1)で2年連続の2着や、阪神大賞典(G2)での逸走など異次元のパフォーマンスを発揮した。そのポテンシャルはスピード、スタミナ、パワーと全てにおいて一流であり、種牡馬入りの際には初年度から600万円と高額でありながら即満口になるほど期待された。
しかし、蓋を開けてみると産駒成績は期待されていたほどではなかった。
種牡馬6年目となる2019年には種付け頭数は52頭と大幅に減ってしまい、その翌年には初年度の半額となる300万円まで種付け料が下げられるなど、競馬ファンのみならず現場でも本馬への評価はトーンダウンしている。
ただ、産駒の平均収得賞金額の大小を表すAEI(アーニングインデックス)などの数値はここまで評価が下がるほど絶望的ではなく、むしろ毎年重賞馬を輩出し、重賞勝利数など評価すべき点も多い。
特に冒頭で挙げたウシュバテソーロや米ブリーダーズCディスタフ(G1)を制したマルシュロレーヌなど、近年のオルフェーヴル産駒はダートでの活躍が顕著だ。芝で大活躍したオルフェーヴルから、ここまでダートで活躍する産駒が登場することは少し意外だが、低迷している評価に光が差すことは間違いないだろう。
オルフェーヴル産駒は2020年の種付け料ダウンの影響もあって、再度種付け頭数は増加傾向にある。今後の産駒は、また質や特徴が変わってくる事で新たな一面を見せてくれそうだ。
馬券的にも、単勝回収率は年々上昇し昨年はついに100%を超えた。競馬ファンは改めてオルフェーヴル産駒に注目していくべきである。
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