GJ > 競馬ニュース > 【福島牝馬S(G3)展望】キセキ全妹が重賞初挑戦!クリノプレミアム柴田善臣は56歳の重賞Vで記録更新も視野!
NEW

【福島牝馬S(G3)展望】キセキ全妹が重賞初挑戦!クリノプレミアム柴田善臣は56歳の重賞Vで記録更新も視野!

【福島牝馬S(G3)展望】キセキ全妹が重賞初挑戦!クリノプレミアム柴田善臣は56歳の重賞Vで記録更新も視野!の画像1

 22日、福島競馬場では第20回福島牝馬S(G3)が開催される。過去19回で1番人気は3勝しかしておらず、2014年から目下9連敗中。一方で3番人気が5勝、7番人気が4勝しており、伏兵の一発にも期待できるレースとなっている。

 出走予定のメンバーを見渡すと、実績的に飛び抜けた存在は皆無。これが重賞初挑戦となるビッグリボン(牝5歳、栗東・中内田充正厩舎)が1番人気に支持されてもおかしくないだろう。

 17年の菊花賞(G1)馬キセキの全妹として、デビュー当初から注目されていたビッグリボン。初戦で4馬身差をつける快勝を収めると、3戦目の忘れな草賞(L)で3着に入るなど早くから素質の高さを見せていた。

 残念ながら牝馬三冠レースへの出走は叶わなかったが、3歳の12月に1勝クラスから再スタートを切ると、力の違いを見せて2連勝で3勝クラスに昇級。昨年3月の湾岸S(3勝クラス)は6着に敗れたが、昇級2戦目のサンタクロースS(3勝クラス)を勝って念願のオープン入りを果たした。

 そしてディープモンスターに次ぐ2番人気に推されたのが、2月の関門橋S(OP)。序盤は中団に控えていたが、向正面で兄を彷彿とさせるマクリで押し上げていき2番手で直線へ。最後は内から抜け出したディープモンスターと外を急襲したダンディズムに後れを取ったが、昇級初戦としては上々の内容で3着に食い込んでいる。

 重賞は初参戦となるが、オープン・リステッドでも馬券圏内には入っており、牝馬限定の一戦ならチャンスは大いにあるだろう。兄を彷彿とさせる500kg超えの馬体もスタミナを要する馬場状態になりやすい最終週の福島ならプラスに出るはずだ。


 そんなビッグリボンに立ちはだかるクリノプレミアム(牝6歳、美浦・伊藤伸一厩舎)は、昨年の中山牝馬S(G3)覇者。続く昨年の当レースでもアナザーリリックと僅差の2着に入っている。

 その後はヴィクトリアマイル(G1)とエリザベス女王杯(G1)で2桁着順に沈んだが、G3に限れば3戦すべてで掲示板を確保している堅実派だ。

 連覇を狙った前走の中山牝馬Sは好位からの競馬で5着。ただし、手綱を取ったM.デムーロ騎手が「馬がボーッとしていたため、出していったら、馬がハミを噛んで、そこで一生懸命走り過ぎてしまった」とコメントを残したように道中で消耗してしまったことが敗因。

 好走しているときは道中でしっかり脚を溜めて、追い出しをギリギリまで我慢している。前走の轍を踏みたくない陣営は新たにJRA最年長の56歳、柴田善臣騎手を鞍上に指名した。

 4年前にはデンコウアンジュとのコンビでこのレースを制覇している大ベテランが、自身の持つJRA最年長重賞勝利記録を更新できるかにも注目が集まる。

 ストーリア(牝4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、前走・中山牝馬Sで2着に入り、クリノプレミアムに先着している。

 昨年秋には3連勝中の上がり馬として秋華賞(G1)に出走。8着に敗れはしたが、道中で受けた不利も痛かった。その後は自己条件の3勝クラスで出直しを図り、逆瀬川S2着、初音Sは10着に敗れたが、格上挑戦で臨んだ前走は52kgのハンデにも恵まれて賞金加算に成功した。

 ストーリアにとってカギと言えるのが斤量。これまで斤量が54kg以下の時は「3-4-1-0」と複勝率100%をマークしているが、55kg以上を背負った2走は8着と10着に敗れている。

 別定戦の福島牝馬Sは、昨年までなら54kgで出走できたが、今年から古馬戦の基礎斤量が1kg増となっており、55kgでの出走。ストーリアにとってこの差が果たしてどう出るか。

 鞍上は前走に続き横山武史騎手と2度目のコンビ。7年目を迎えた同騎手はすでにJRA重賞を15勝しているが、中山9勝、東京4勝、阪神2勝と偏っている(15日現在)。一方、ローカル開催の重賞は「0-1-3-30」とイマイチなのは気になるところだろう。


 ストーリアの僚馬ミスニューヨーク(牝6歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、ターコイズS(G3)連覇の実績が光る古豪。前走のダービー卿CT(G3)は、得意の中山で4番人気に支持されたが消化不良の8着に敗れた。

 福島では20年7月に1度だけ走り、2勝クラスを完勝している。差し馬が台頭する展開になれば大駆けがあっても驚けない。


 ウインピクシス(牝4歳、美浦・上原博之厩舎)は、3連勝を懸けて臨んだ前走の中山牝馬Sで、いつも通りハナを切ったが「最初の一完歩目でトモを滑らせて、リズムを崩した」という不利もあって8着に敗れた。また、大外14番枠も厳しかったか。2戦2勝の福島でなら巻き返す可能性は十分あるだろう。


 この他には、幕張S(3勝クラス)を勝って待望のオープン入りを果たしたジネストラ(牝5歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)、昨年のフローラS(G2)を制したエリカヴィータ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)、同レース2着のパーソナルハイ(牝4歳、栗東・矢作芳人厩舎)などが出走を予定している。

 春の福島開催でフィナーレを勝利で飾って盛り上げるのはどの馬になるのか。福島牝馬Sは22日、15時25分に発走を迎える。

【福島牝馬S(G3)展望】キセキ全妹が重賞初挑戦!クリノプレミアム柴田善臣は56歳の重賞Vで記録更新も視野!のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 【日本ダービー】武豊「何とか間に合いました」キタサンブラック弟と挑む最多7勝目…乗り替わりでも不気味なエコロヴァルツの底力
  2. 【NHKマイルC】C.ルメール「一鞍入魂」アスコリピチェーノと必勝態勢!オークス、日本ダービーも騎乗馬決定か…シックスペンスとはコンビ解消
  3. 【NHKマイルC】“アスコリピチェーノVSジャンタルマンタル”仁義なき社台グループの頂上決戦に決着をつける不気味な伏兵!
  4. 【宝塚記念】今年のグランプリは「超ハイレベル」の一戦?リバティアイランド、ドウデュースら「最強メンバー」が激突も
  5. 「うまく力を出せた」2年目女性騎手が2ヶ月ぶり白星! 「負担重量の注意義務」を怠り戒告処分も…翌日1Rで名誉挽回の好騎乗
  6. 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
  7. 【日本ダービー】「芝未勝利馬」の参戦視野に懐疑的な声? 無傷の4連勝でダービー挑戦も「シンガリ」に敗れたサクセスブロッケンの記憶
  8. 藤田菜七子「日本ダービー騎乗」は幻に!? 武豊シュガークン×エコロヴァルツ「究極の二者択一」ダービー鞍上問題はスピード決着
  9. 【天皇賞・春】「横山典弘マジック」に翻弄された敗戦の弁?大敗でも爪痕残した名手の存在感…テーオーロイヤル、ディープボンドの好走にヒント
  10. 「信じた俺がアホ」天皇賞・春(G1)大本命テーオーロイヤル優勝も「自信の1点勝負」は空振り…藤田伸二氏が前夜に感じ取っていたドゥレッツァの危険な前兆