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ソールオリエンスの二冠は「歴史」が証明!? ミスターシービー、ネオユニヴァース、キズナらが証明する“ダービー”の史実

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ソールオリエンスの二冠は「歴史」が証明!? ミスターシービー、ネオユニヴァース、キズナらが証明するダービーの史実の画像1

 いよいよ今日、5月28日に“競馬の祭典”日本ダービー(正式名・東京優駿)が開催される。

 今年は第90回を迎える記念のダービーとなるが、いわゆる“ダービー”自体の始まりをご存知だろうか。それは近代競馬発祥の地・イギリスで、1780年に第1回が開催されたダービーステークスである。

 今年で244回を数える由緒あるレースだが、注目したいのは今から200年前の1823年開催では“エミリアス”、100年前の1923年開催では“パパイラス”というように、ともに末尾に「ス」がつく馬が英ダービー馬に輝いている点だ。

 両馬とも競馬場の生き字引みたいなオールドファンも、筋金入りの競馬ファンも、首を傾げるような馬名に違いないが、前者は19世紀初頭に活躍したイギリスの競走馬で、のちに種牡馬としても成功したオーヴィル産駒。

 後者はのちにアメリカ遠征し、同年のケンタッキーダービー馬・ゼヴとのマッチレースを敢行したことで知られている(肝心のレース結果だが、当日が不良馬場だったことに加え、初のダートコースでの競馬であったせいか、ゼヴに5馬身離されての敗北を喫している)。

 話が少し逸れてしまったが、この末尾に「ス」のつく馬が、今年の日本ダービーに出走していないか出馬表で確認したところ、1頭だけいた。

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ソールオリエンス 撮影:Ruriko.I

 単勝1.8倍(オッズは5月27日午後5時現在)と断然の1番人気に推されている皐月賞馬“ソールオリエンス”である。まさに同馬の二冠達成を後押ししているかのようなのだ。

 とはいえ先に挙げた2頭はイギリスの馬なので、やや強引なキライがあり、日本馬とどう関係するんだという声もあるに違いない。

 ならば、次は日本の過去のダービーの結果を検証してみたい。

ソールオリエンスの二冠は「歴史」が証明!?

 まずは記念の年に行われたダービーだ。このうち1番人気が勝ったケースはなんと7回もある。第1回(1932年)のワカタカ、第20回(1953年)のボストニアン、第30回(1963年)のメイズイ、第50回(1983年)のミスターシービー、第60回(1993年)のウイニングチケット、第70回(2003年)のネオユニヴァース、そして第80回(2013年)のキズナである。

 2番人気馬の優勝は第10回(1941年)のセントライトのみ。そして、残る1回は9番人気の伏兵・タケホープが制した第40回(1973年)なのだが、この9頭のうち、二冠馬が4頭(ボストニアン、メイズイ、タケホープ、ネオユニヴァース)、三冠馬が2頭(セントライト、ミスターシービー)も出ているのである。皐月賞に続く二冠を狙うソールオリエンスにとっては心強いデータではないだろうか。

 次に検証するのは今年の干支と同じ“卯年”のダービーだ。

 その最初は戦前で1939年の第8回。単勝8番人気の伏兵・クモハタがデビュー9日目にして優勝するという快挙を達成している。次は1951年の第18回で勝ったのは単勝支持率50%を超える圧倒的1番人気に推されたトキノミノルだった。1963年の第30回は前述のメイズイ。1975年の第42回はデビュー戦2着以外はすべて無敗の8連勝でダービーを制したカブラヤオーで、このうちクモハタ以外の3頭は皐月賞との二冠馬となっている。

 1987年の第54回と1999年の第66回は、ともに皐月賞着外から巻き返したパターン。前者は皐月賞7着のメリーナイス、後者は1番人気で6着に沈んだアドマイヤベガである。メリーナイスは2着に6馬身差をつける圧勝劇を演じ、アドマイヤベガは最後に鬼脚を繰り出し、先を走るテイエムオペラオーとナリタトップロードを鮮やかに差し切っている。

 そして前回の卯年が2011年である。この年は語る必要がないだろう。あの三冠馬・オルフェーヴルが誕生した年だからだ。結果、卯年のダービー馬7頭中3頭が二冠馬に、1頭が三冠馬に輝いており、こちらのデータからもソールオリエンスの二冠達成を後押しする形となった。

 晴れの舞台で果たしてソールオリエンスは期待通りの走りを見せ、デビューから無敗の二冠馬に輝けるのか、注目である。

GJ 編集部

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