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日本ダービーの向正面で「何」があったのか 「動いたルメール」と「動けなかったデムーロ」後手を踏んだ1番人気に”トドメ”を刺した「怨念」?


 スローペースにいち早く気付き、距離をロスしない向正面の内に、積極的にポジションを上げていったルメール騎手。競馬では道中で大きく動くことは基本的にリスクが高いのがセオリーだが、高いリスクを背負う分、見返りがあった場合のリターンもまた大きい。

 スローペースを味方につけた馬に2番手から上がり33.8秒でまとめられては、後方勢は出番なし。レイデオロはあっさりと馬群から抜け出し、世代の頂点に立った。

 冴えわたる判断が光ったルメール騎手は、これで3週連続G1制覇と絶好調。対して、道中で動けなかったデムーロ騎手のアドミラブルは、後方から脚を伸ばしたものの3着が精一杯。結果的にも内容的にも褒められたものではなく、同じ外国人JRA騎手であり、最大のライバルでもあるルメール騎手とは、あまりに対照的な結果となった。

 だが、実はデムーロ騎手は動かなかったわけではなく、動けなかったようだ。

「向こう正面で(ルメールと)一緒に動きたかったけど……」大外枠のスタートだったこともあって、最初の1、2コーナーを曲がり終えた時点で後方からの競馬を強いられたアドミラブル。だが、そのすぐ前にはルメール騎手が跨るレイデオロの姿があった。向こうも6枠12番と、真ん中よりも外目からのスタートだったのだ。

 したがって向正面でレイデオロが動いたのは当然、デムーロ騎手にも見えていた。直後にいたため”丸見え”だったと述べても良いほどに。

 幸い、大外枠スタートだったアドミラブルのさらに外を走る馬などいるはずもなく、いつでも動けるポジション。実際に前走の青葉賞では後方から早めに先団を捉える競馬を試みており、デムーロ騎手の「一緒に動きたかった」という言葉通りに「あの時」即座についていっていれば、今年のダービーの結果は変わっていたかもしれない。

 だが、デムーロ騎手は動けなかった。そこには2つの問題があった。

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