GJ > 競馬ニュース > 「動けなかったデムーロ」  > 3ページ目
NEW

日本ダービーの向正面で「何」があったのか 「動いたルメール」と「動けなかったデムーロ」後手を踏んだ1番人気に”トドメ”を刺した「怨念」?


 1つはアドミラブルが、日本ダービーという大舞台で1番人気だったこと。「イタリアダービーを5回勝つより、1回の日本ダービーを勝つ方がうれしい」と祖国のダービーを持ち出して語ったのはデムーロ騎手本人だ。

 加えて、アドミラブルは管理する音無秀孝調教師にとって「キャリア23年で1番」と語る逸材。いくら百戦錬磨のデムーロ騎手でも、それほど馬の一生一度のダービーでリスクが高まる選択は容易ではなかった。

 万が一、自分が動いたせいで敗れれば……そんなわずかな躊躇いが、一瞬の判断を鈍らせたのかもしれない。

 だが、その「一瞬の判断の遅れ」が2つ目の問題で致命傷となる。

 わずかに動き出しが遅れたが、レースはまだ前半。幸いダービーは2400mもある。本来なら、挽回できる余地は十分に残されていた。ただし、挽回には「これ以上のアクシデントがなければ」という条件が付く場合がほとんどだ。何事も一度くらいのロスなら取り返せるが、そこにさらなるロスが重なると挽回するのは何倍も難しくなる。

 そういった観点からは、手痛いミスを犯したデムーロ騎手に”トドメ”を刺したのは、自身が捨てた「あの馬」だったのかもしれない。

 スローペースを見切ったルメール騎手のレイデオロが外から進出を開始した際、一瞬立ち遅れたアドミラブルよりも素早く後に続いた馬がいた。

 それこそが戸崎圭太騎手のペルシアンナイトだったのだ。

日本ダービーの向正面で「何」があったのか 「動いたルメール」と「動けなかったデムーロ」後手を踏んだ1番人気に”トドメ”を刺した「怨念」?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. JRA横山典弘騎手「史上最悪のポツン」が日本の頂点に!? 断トツ最下位で「ダービーの冒涜」大批判を集めた馬がレイデオロと並ぶ
  3. 武豊を激怒させた調教師が公開謝罪!? 「疑惑決着」のJBCレディスクラシック(G1)で地方馬初勝利の号泣調教師がテレビ出演
  4. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  5. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  8. 「怒りの矛先は騎手でもいいよ」ダノンデサイル調教師の“横山典弘愛”が凄い!「競馬だから仕方ない」「最悪の流れ」呼び込んだ浜中俊の選択
  9. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  10. 【有馬記念】「使い分け」に一石投じた戸崎圭太が意地!ルメールキラーが3勝目で今年の屈辱もスッキリ?