真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.05.31 08:31

安田記念(G1)イスラボニータに揃った生涯最高の「条件」3年ぶりのG1制覇へ「他界」した大先輩ヤマニンゼファーから受け継ぐ名マイラーの系譜
監修=永谷 研(美浦担当)

数多くの人々が関わりあう競馬には、なにかとドラマが尽きない。この春のG1戦線でも毎週のように感慨深いドラマが生まれたが、来月4日に行われる第67回安田記念(G1)に出走するイスラボニータ(牡6歳、美浦・栗田博憲厩舎)もまた、数奇な運命を背負ってターフを駆ける。
最も大きな注目を集めているのは、やはり鞍上のC.ルメール騎手による前人未到の4週連続G1制覇だろう。
実は先週の日本ダービーをレイデオロで制した際、管理する藤沢和雄調教師がルメール騎手に「オリビエ(ペリエ)の方が上手いと思ってたけど、やるじゃないか」と、なかなか際どい賛辞を送った一幕があった。
もちろん悲願のダービー制覇に酔った名伯楽の冗談半分だが、実際に師はペリエ騎手とのコンビで数多くのG1を制しており「世界一の騎手」と認めている。凱旋門賞を3連覇したフランスの大先輩と肩を並べる評価に、ルメール騎手もまんざらではなく「オリビエが(藤沢厩舎の馬で)勝てなかったダービーを勝ててよかったよ」と気の利いたジョークを返した。
そんなルメール騎手は、ここまで14日のヴィクトリアマイル、21日のオークス、そして28日の日本ダービーと3週連続G1制覇中。それは奇しくも、2001年にペリエ騎手が達成した(マイルCS→ジャパンC→阪神ジュベナイルF)と並ぶタイ記録だ。
つまりルメール騎手は先週、名伯楽の言葉で肩を並べたばかりの大先輩を”追い越す”チャンスがさっそく巡ってきたというわけだ。
春の連続G1開催も、今週末の安田記念で最後のため、最高でも4連勝で記録はストップしてしまう。現在絶賛”確変中”のルメール騎手は、無事にMAXまで取り切れるだろうか。1番人気が濃厚なイスラボニータだけにチャンスは充分だ。
PICK UP
Ranking
11:30更新引退・種牡馬入りが一転して現役復帰!? 数奇な運命をたどることになった競走馬たち
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 「元イエスタカス」ダッシングブレイズ重賞制覇に高須院長も「イエス」!? 名前に翻弄された素質馬の飛躍が話題
- JRAヴィクトリアマイル(G1)至高の”1000円”勝負!現場ネタが導く「アノ伏兵」が波乱を!?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬