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安田記念(G1)イスラボニータに揃った生涯最高の「条件」3年ぶりのG1制覇へ「他界」した大先輩ヤマニンゼファーから受け継ぐ名マイラーの系譜


 ルメール騎手の大記録を担う相棒イスラボニータにも、興味深い記録がある。

 昨年の安田記念で、当時世界最強のマイル王と評されたモーリスを撃破する”番狂わせ”を演じたロゴタイプ。イスラボニータと同じように、とにかく勝ち切れない2013年の皐月賞馬は、これが約3年ぶりのG1制覇だった。

 そして2014年の皐月賞馬イスラボニータもまた、今年の安田記念を勝てば約3年ぶりのG1制覇となる。クラシックの中でも「最も速い馬が勝つ」といわれている皐月賞は、これまでもダイワメジャーやジェニュインなど、数多くの名マイラーを輩出してきた。主役不在の大混戦といわれる安田記念の女神は、今年も皐月賞馬に微笑むのだろうか。

 また、イスラボニータを管理する栗田博憲調教師には、どうしても今回の安田記念の勝利を届けたい相手がいる。

 1980年の開業から37年目、70歳の定年が間近に差し迫った晩年に逸材イスラボニータと出会った栗田調教師。これまでG1・6勝を数える関東の老舗だが、今月16日、自身が手掛けた最高傑作との生涯の別れが訪れた。1992年の最優秀5歳以上牡馬に輝いたヤマニンゼファーが老衰のため他界したのだ。

 ヤマニンゼファーといえば、1992年と93年の安田記念を連覇した名マイラー。イスラボニータが今年の安田記念に勝てば、調教師の通算3勝は堀宣行調教師と並ぶ最多勝記録だ。

「自分のことより、イスラボニータにもう一度G1を取らせたい。昨年5着は道中でごちゃついたし、力負けじゃない。今まで惜敗してきた分を、今年は取り返したい」

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