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【函館2歳S(G3)予想】抜けた馬がいない混戦模様、雨予報の混戦を断ち切る穴馬で好配当狙い

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 今回は世代最初の重賞となる函館2歳S(G3)を予想していく。

 まずは先週の振り返り。プロキオンS(G3)は「◎」シャマルがまさかの右前肢跛行を発症しての除外。「△」ドンフランキーは強い勝ち方をしたが、2着が切ったリメイク、3着はノーマークと散々な結果。4着に「▲」エルバリオが入ってきたが、全体としては順当な結果に収まった。

 そして七夕賞(G3)は、切ったバトルボーンが4着に沈んだのはともかく、勝ったのは「▲」セイウンハーデス。人気通りに走った印象だが、2着、3着はノーマーク。3着のホウオウエミーズは前走重賞3着、2着のククナも2走前に勝っており調子は良かったはず。雨予報を信じて予想をしただけに、天気予報に泣かされた。

 予想に戻ろう。

 いつも通り、過去10年、30頭の前走データを見ていくが、この時期の2歳重賞なので前走は新馬戦と未勝利しかない。新馬戦からの臨戦は24頭、未勝利戦からの臨戦は6頭となっている。

 続いて人気順の成績を見ていこう。

1番人気 3-1-0-6
2番人気 2-2-1-5
3番人気 1-2-2-5
4~6番人気 3-1-1-25
7~9番人気 0-2-2-26
10番人気以下 1-2-4-52

 となっている。

 上位人気がアテにしづらい数字だが、近5年に絞ると3番人気が4頭来ている一方、1番人気は1頭も来ていない。傾向として余程抜けた馬が1番人気でない場合は疑ってかかるべきか。10番人気以下が近5年で3頭来ており、キャリアを積んでいないこの時期の2歳戦で能力の比較は難儀するが、人気薄でも検討から外すのは危うい。

 そして、このレースの開催日である土曜はまたも雨予報。今回に関してはキャリアの浅い2歳馬ということで、重の巧拙は無視して予想していく。

 これを踏まえて「◎」は10番アガシとする。

 前走は先々週の函館・芝1200mの未勝利戦。9頭立ての少頭数戦だったが、出遅れて中団からの競馬となったものの、上がり最速の脚で逃げ馬を交わして勝利した。

 デビューは開幕2週目の函館ダート1000m戦だったが、2番人気に推されながらも0.9秒差をつけられての4着と完敗。おそらくダートが合わなかったのだろう。前走芝に替わって出遅れながらもきっちり勝ちを拾っていることでもわかる。

 このレースは意外に逃げ切り勝ちや直線で粘って着を拾うケースが少ない。それを考慮すると、差す競馬で勝ったのは経験としてここにつながるのではないか。ちなみにこの馬は成長力に懸念の残るエピファネイア産駒だが、2歳戦ならマイナス要素ではない。

「○」は人気サイドだが2番ロータスワンドを挙げる。

 前走は6月の函館・芝1200m新馬戦。大外枠から逃げると、新馬戦にしては速めのペースで逃げて直線へ。直線で中団から差して来た馬に交わされず、そのまま逃げ切り勝ちを収めた。

 この馬は函館のスプリント重賞を勝利したビアンフェ、同じく短距離戦で活躍したエントシャイデンの半妹。この母の産駒には他にもビアンフェの半姉となるブランボヌールがビアンフェと同じくこのレースを制しており、函館と相性のいい血脈のようだ。

 血統的に逃げにこだわらなくても大丈夫な可能性がある。また、逃げるにしても今回の鞍上は半兄のビアンフェにも乗ってきた藤岡佑介騎手。ビアンフェ同様の「上手い逃げ」で上位に食い込む可能性も考えられる。

「▲」は穴馬だが7番クールベイビーを推す。

 前走は6月の函館芝1200mの新馬戦。6頭立ての少頭数だったが、直線に向くと前で粘っていた2頭を上がり最速の脚で追い上げ、ゴール前クビだけ交わして勝利した。

 今年の新種牡馬アルアインの産駒。近親に活躍馬はいないが、新馬戦では2番人気に推されてしっかり人気に応えることができた。

 データ的にも過去10年、馬券に絡んだ30頭のうち前走を逃げていた馬は10頭。2/3はやはり前走でも差す競馬をしていたと言える。それだけに今回のようなメンバー構成なら、こうした人気薄でも注目すべきだろう。

「△」も穴馬だが5番ナスティウェザーと8番カレンナオトメの2頭とする。

 ナスティウェザーの前走は先々週の函館ダート1000mの新馬戦。内目の枠からポンと出てハナを切って先頭へ。直線に向いても先頭を譲らず、4馬身差をつける完勝を飾った。

 父がパイロということでダート向きの血統。そして、実際にダートでデビューして4馬身差をつける勝利を飾っただけにダート馬と見られるのは当然と言えば当然。だが、この馬は同じダートでも重馬場を走っており、足抜きのいい状態でそれなりに速いタイムで勝ち上がっている。つまり、芝向きであるとも考えられるわけだ。

 カレンナオトメの前走は先々週の福島芝1200mの新馬戦。出遅れて後方待機策になったが、直線では逃げ馬が粘っていたところ、上がり2位の脚で大外から追い込んで来たが、届かず3着に終わった。

 前走は1番人気に推されながらも3着と惜しい競馬になってしまった。この馬は中1週での挑戦。しかも、前走出遅れて直線で追い込むという競馬をしているだけに、疲れ残りなど懸念はあるが、逆に言えば中1週で出せる程度に状態がいいとも取れる。

 ということで、今回は2番、5番、7番、8番、10番の5頭で3連複BOX10点勝負とする。人気しそうな馬は1頭しか押さえておらず、他は穴馬揃い。元々荒れる傾向のあるレースだけに、上手くハマってくれれば万馬券も見えてくる

トーラス神田

トーラス神田

オグリ引退の有馬記念をリアルタイムで見ている30年来の競馬好き。ウマ娘キャラがドンピシャの世代。競馬にロマンを求め、良血馬にとことん目がない。おかげで過去散々な目に遭っている。そのくせ馬券は完全データ派。座右の銘は「トリガミでも勝ちは勝ち」。

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