GJ > 競馬ニュース > エピカリスは何故ベルモントS  > 3ページ目
NEW

エピカリスは何故ベルモントS(G1)を選んだのか? 米国主催「日本馬だけ」ボーナス100万ドル!? 米国の競争原理が生んだ露骨「接待」の背景

【この記事のキーワード】, ,

 なお、NYRAは今回のベルモントSだけに留まらず、ベルモントダービーやベルモントオークス、メトロポリタンH(いずれもG1)などでも、輸送費の補助などを考慮して日本調教馬の招致を狙っているという。

 1つの他国に対してだけ、これだけ露骨な”接待”ができるのも、全国的な統括組織がなく、州ごとに運営しているアメリカ競馬ならではの動きといえるだろう。受ける側のJRAとしても、日本馬が遠征することで海外馬券発売の機会が増えることは純粋に売上増加に繋がるため、ある程度節操なく協力的になるというわけだ。

 いずれにせよ、エピカリス陣営が色めき立つのも当然だ。日本調教馬というだけで優勝賞金は従来の倍額以上の180万ドル(約2億700万円)。これは142万ドルのケンタッキーダービーを遥かに上回り、日本ダービーに匹敵する巨額である。

 実際に、エピカリスが休養していたノーザンファーム天栄の木實谷雄太場長は「去年から、ある程度ベルモントSへの挑戦を視野に入れながらここまでやってきた」と発言しており、陣営は当初から「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」で優先出走権が得られるケンタッキーダービーよりも、ベルモントSを重視していたようだ。

 これによりエピカリスがベルモントSを優勝した場合、今年のダービー馬のレイデオロや、皐月賞馬のアルアインを抑え、3歳牡馬の賞金ランキングのトップに躍り出る可能性も出てきた。

 古くから芝に偏重してきた日本競馬だが、ドバイやアメリカといった海外の積極的な動きによって、ワールドワイドな活躍をすれば、3歳ダート馬でも芝馬に匹敵する賞金が得られるようになってきたということだろうか。

エピカリスは何故ベルモントS(G1)を選んだのか? 米国主催「日本馬だけ」ボーナス100万ドル!? 米国の競争原理が生んだ露骨「接待」の背景のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

11:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
  3. 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
  4. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
  7. 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
  8. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  9. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  10. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬