GJ > 競馬ニュース > エピカリスは何故ベルモントS
NEW

エピカリスは何故ベルモントS(G1)を選んだのか? 米国主催「日本馬だけ」ボーナス100万ドル!? 米国の競争原理が生んだ露骨「接待」の背景

【この記事のキーワード】, ,
エピカリスは何故ベルモントS(G1)を選んだのか? 米国主催「日本馬だけ」ボーナス100万ドル!? 米国の競争原理が生んだ露骨「接待」の背景の画像1エピカリス(競馬つらつらより)

 10日(日本時間11日早朝)に、米国ベルモントパーク競馬場で開催されるベルモントS(G1)に日本のエピカリス(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)が挑戦する。

 昨年、日本競馬史上初めて米国クラシックを完走したラニが、この最終戦で3着と風穴を開けたベルモントS。ここまで通算5戦4勝、日本では負けなしのエピカリスは早くから「10年に一頭の逸材」といわれ、その評価は当時のラニを上回っているだけに、歴史的快挙に向けての期待が高まっている。

 それにしても、何故ベルモントSだったのだろうか。

 というのも、エピカリスは昨秋創設された「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」のポイントレースで優勝し、今年のケンタッキーダービー(G1)への優先出走権を獲得していたからだ。ちなみにケンタッキーダービー回避の理由として、エピカリスを所有するキャロットファームの公式HPは「検疫などの事情を考慮した結果」と発表されている。

 無論、その事情は理解できる。昨年のラニまで米国クラシックに挑戦した馬が1995年のスキーキャプテンや2008年のカジノドライヴなど、ほんの一握りであった以上、日本からの米国クラシックへの敷居は依然高い。レベルだけでなく、キャロットファームのいう検疫の問題や、ローテの過酷さなど、この時期の3歳馬を遠征させるのは相当な勇気と覚悟が必要だ。

 しかし、公式HP上では当初から「遠征するならベルモントS」となっていた。そこにはレース間隔的な問題や、冒頭で触れたラニの活躍が大きな理由に違いない。だが、どうやら「それだけ」ではないのかもしれない。

 実は今年の1月、日本競馬と米国競馬間で異例の動きがあった。

 ベルモントパーク競馬場を統括するNYRA(ニューヨーク競馬協会)は、ベルモントSで日本調教馬が優勝した場合、従来の優勝賞金80万ドル(約9200万円)に加え、100万ドル(約1億1500万円)のボーナスを授与すると発表。

 当時、日本のメディアや競馬関係者からは歓迎の声が上がっていたが、冷静に振り返ると”違和感”だらけの取り決めでもある。

エピカリスは何故ベルモントS(G1)を選んだのか? 米国主催「日本馬だけ」ボーナス100万ドル!? 米国の競争原理が生んだ露骨「接待」の背景のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  2. 「ユタカァ、あけろー!」藤田伸二氏が明かした“恐喝”日本ダービー制覇の裏話…“怒り心頭”武豊から掛けられた恐怖の言葉とは
  3. JRA元騎手・藤田伸二氏の「引退理由」を日本経済新聞が痛烈批判!?「木を見て森を見ない典型」と述べた騎手リーディングの本質とは
  4. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  5. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
  8. 「世代最強候補」クロワデュノールは本物なのか?ホープフルSで下馬評を覆す最強刺客
  9. ヤマニンウルス、オーサムリザルトに新たなライバル登場か…元クラシック候補が路線変更ズバリ、M.デムーロ「強かった。乗っていただけ」
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!