【マーメイドS(G3)展望】乙女たちの真剣勝負!秋への飛躍を目指す武豊トーセンビクトリーの重賞2勝目はなるか?
G1レースも一段落して夏競馬の始まりとなるこの時期は、今後の活躍を目指す上での試金石となるレースが多く開催される。まず、阪神競馬場ではマーメイドS(G3)の開催だ。ハンデ戦だけあって人気の無い伏兵馬が3着以内に好走することも多い難解なレースとなっている。そんなマーメイドS(G3)への出走を予定している有力馬を紹介する。
トーセンビクトリー(牝5、栗東・角居厩舎)はここで重賞2勝目を狙う。能力の高さに期待をされていたが、なかなか結果が出ない時期が長く続いていた。しかし、2走前の中山牝馬S(G3)で嬉しい重賞初勝利を飾っており、その素質がようやく開花してきたようだ。前走の阪神牝馬S(G2)では6着に敗れたものの、距離が短すぎたことが敗因と陣営は分析している。ヴィクトリアマイル(G1)への出走は見送り、こちらを目標に調整してきただけに万全の状態で出走できそうだ。今回の斤量は56Kgのトップハンデとなるが、今後も重賞で勝ち負けを争う存在になるためには克服しなければならない。母がトゥザヴィクトリーの良血馬なので、当然この馬にもエリザベス女王杯(G1)などのビッグレースでの戦いが期待される。その為にもここでしっかりと結果を残して秋に控える大舞台への足掛かりにしたい。
マキシマムドパリ(牝5、栗東・松元厩舎)も重賞2勝目が欲しいところ。前走の大阪城S(OP)ではまさかの大敗を喫したが、2走前の愛知杯(G3)で重賞初勝利をしたように今年に入ってから結果を残してきた遅咲きだ。父がキングカメハメハ、2走前に重賞初勝利など共通点が非常に多いトーセンビクトリーとは、今後の直接対決も増えそうな良いライバルとなりそう。ここまでのところ直接対決は2回あり、1度ずつ相手よりも先着という互角の成績となっているので、今回のレースではどちらが先着するのかにも注目したい。当然ながらこの馬にとっても秋の大目標はエリザベス女王杯(G1)となるだけに、内容だけでなく結果が求められるレースとなりそうだ。
近走は結果が出ていないがビッシュ(牝4、美浦・鹿戸厩舎)にも期待したい。昨年はオークス(G1)で3着、紫苑S(G3)1着と結果を出していたが、続く秋華賞(G1)、ジャパンC(G1)、中山牝馬S(G3)では厳しい戦いが続いている。それでも現役の4歳世代の牝馬の中ではトップクラスの素質の持ち主であることは間違いなく、軽視は禁物。もともとあまり末脚が切れるタイプではないため、前走の中山牝馬S(G3)ではスローペースの展開に泣かされた。前目のポジションでレースを進めることが出来ればチャンスは十分あるはず。自身の復調と快進撃を続ける4歳世代の能力の高さを改めてアピールして欲しい。
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