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【スワンS(G2)展望】「遅れてきたドゥラメンテ産駒」が重賞連勝に挑戦!「1400m連対率83.3%」グレナディアガーズが得意舞台で逆襲の秋へ

【スワンS(G2)展望】「遅れてきたドゥラメンテ産駒」が重賞連勝に挑戦!「1400m連対率83.3%」グレナディアガーズが得意舞台で逆襲の秋への画像1
撮影:Ruriko.I

 28日、京都競馬場ではマイルCS(G1)の前哨戦、スワンS(G2)が行われる。今年は、遅れてきたドゥラメンテ産駒の5歳牝馬が主役を務めることになりそうだ。

 その馬の名前はアヴェラーレ(牝5歳、美浦・木村哲也厩舎)。父ドゥラメンテ×母アルビアーノという良血馬で、母は8年前の当レース勝ち馬でもある。

 母の初仔として誕生したアヴェラーレは、デビューから2連勝を飾ると、3戦目のニュージーランドT(G2)で1番人気に推された。ところがその一戦で15着に惨敗すると、2勝クラスを勝ち上がるのに3戦、3勝クラスを勝ち上がるのに6戦を要す。結局、オープン入りしたのは5歳となった今年春だった。

 ニュージーランドT以来、約2年ぶりの重賞出走となったのは、今年5月の京王杯スプリングC(G2)。牡馬の強豪も多数そろった一戦で4着に敗れたが、メンバー最速の上がり32秒5を繰り出した。

 続いて向かったのは、夏の新潟で開催された関屋記念(G3)。道中でちょうど中団の最内に構えると、新潟外回りの長い直線で自慢の瞬発力を炸裂させた。先行したディヴィーナが粘り込みを図るところをゴール前で捉え、最後は3/4馬身差をつけて重賞初制覇を飾った。

 リバティアイランドを筆頭に次々と活躍馬を輩出している同馬の父ドゥラメンテ。関屋記念に続く重賞連勝を飾るようなら、本馬も怪物候補と呼ばれることになりそうだ。


 グレナディアガーズ(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)はアヴェラーレと同じ5歳馬だが、こちらは早くからその素質を開花させ、短距離路線で常に上位争いを演じてきた。

 2歳時に朝日杯フューチュリティS(G1)を制した同馬だが、3歳以降に挙げた勝ち鞍は2年前の阪神C(G2)のみ。勝ち味に遅いものの、1400m戦は通算で「2-3-0-1」、連対率83.3%と安定している。

 また良績が秋に偏っている点も見逃せない。これまで挙げた3勝はすべて秋の阪神開催。今回は自身初の京都が舞台となるが、3年前の2歳マイル王が得意の季節で意地を見せられるか。鞍上は前走・高松宮記念(G1)から引き続き岩田望来騎手が務める。


 ルージュスティリア(牝4歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、これまで重賞で3度も1番人気に支持されている期待馬だ。2走前の中京記念(G3)での3着が最高着順となっているが、同レースでは4角手前で躓くアクシデントがあった。

 前走の府中牝馬S(G2)はデビュー戦以来となる1800m戦で重賞初制覇を狙った。好スタートを決めて好位3番手から競馬を進めたが、直線で伸びを欠いて7着。鞍上の川田将雅騎手は「とてもいいリズムで運べて直線でどれだけ伸びるかという雰囲気」と手応えは悪くなかったようだが、「ここまで伸びなかった原因を探らないといけないです」と首をひねる不可解な結果に終わった。

 今回は川田騎手に替わって坂井瑠星騎手が手綱を取るが、出走すれば中1週の強行軍となる。状態面には気を配っておきたい。

 ウイン軍団の2頭にもチャンスがありそうだ。

 今年初戦のニューイヤーS(L)でオープンクラス初勝利を挙げたウイングレイテスト(牡6歳、美浦・畠山吉宏厩舎)は、前走の京成杯オータムH(G3)でもソウルラッシュとクビ差の2着に健闘するなど、重賞で徐々に着順を上げてきている。京都で開催された4年前のデイリー杯2歳S(G2)で2着に入った好走実績もあり、今回は重賞初制覇の大きなチャンスといえるだろう。

 ウインマーベル(牡4歳、美浦・深山雅史厩舎)は、昨年のスプリンターズS(G1)で2着の実績が光る。3走前の京王杯SCでも2着に入っており、7ハロン戦も問題なし。前走のスプリンターズSは6着に敗れたが、出遅れが致命傷となった。今回はスタートを決めて先行したい。

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トウシンマカオ 撮影:Ruriko.I

 そのスプリンターズSを熱発で回避したトウシンマカオ(牡4歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は仕切り直しの一戦。これまでG2以下のレースに限定すると「4-1-2-3」の好成績で、10戦すべてで掲示板を確保している。新コンビの横山和生騎手が新味を引き出せるか。

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インダストリア 撮影:Ruriko.I

 今年春のダービー卿チャレンジT(G3)を制したインダストリア(牡4歳、美浦・宮田敬介厩舎)も侮れない。近2走はエプソムC(G3)と京成杯AHで連続7着と凡走しているが、初の7ハロン戦で変わり身を見せたいところだ。


 この他には、阪神で開催された昨年の当レースで2着に食い込んだララクリスティーヌ(牝5歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、昨年のNHKマイルC(G1)覇者ダノンスコーピオン(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)、J.モレイラ騎手との初コンビを予定している外国産馬のエクセトラ(牡4歳、栗東・吉村圭司厩舎)など伏兵陣も多士済々。

 本番のマイルCSに向けて、勝利を挙げるのは果たしてどの馬か。3年ぶりに京都で行われるスワンSは28日、15時35分に発走を予定している。

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