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【みやこS(G3)展望】「4戦4勝」素質馬が重賞初挑戦!「5戦4勝」ドゥラメンテ産駒と初対決…オメガパフューム弟も虎視眈々

【みやこS(G3)展望】「4戦4勝」素質馬が重賞初挑戦!「5戦4勝」ドゥラメンテ産駒と初対決…オメガパフューム弟も虎視眈々の画像1
撮影:Ruriko.I

 11月5日、京都競馬場ではチャンピオンズC(G1)の前哨戦・みやこS(G3)がダート1800mを舞台に行われる。4年ぶりに京都で開催される一戦は、新興勢力の台頭に期待がかかる。

 デビューから4戦4勝、無傷のまま重賞初挑戦を果たすのは、ヘニーヒューズ産駒のセラフィックコール(牡3歳、栗東・寺島良厩舎)だ。

 2走前の八王子特別(2勝クラス)こそハナ差の辛勝だったが、それ以外の3戦はデビュー戦から順に8馬身、4馬身、3馬身半と2着以下を引き離して快勝している。

 骨っぽい相手がそろった前走のJRAアニバーサリーS(3勝クラス)はスタートで遅れてしまい、いつも通り後方からの競馬。昇級初戦で致命的なポジションと思われたが、3~4コーナーの勝負所で一気に押し上げていくと、直線でもスピードは鈍ることなく、上がり3ハロン最速タイの末脚で勝ち切った。

 前走で初コンビを組んだM.デムーロ騎手は「めちゃめちゃ強いですね」「能力が高いです」と同馬の走りを絶賛。ここ数年で成績は下降の一途をたどっているだけに、大物候補とのコンビ継続は大きな朗報だろう。

 スタートで毎回のように出遅れており、さすがに重賞では前走のようなマクリの競馬が嵌るとは限らない。ただ、もしここを難なく突破するようなら、間違いなく12月のチャンピオンズCでも上位人気の一角に支持されるだろう。

 ただし、3歳馬は新設された2010年以降の過去12回で「0-3-1-18」と苦戦している。古馬相手にみやこSの歴史に新たな1ページを刻むか。デムーロ騎手は天皇賞・秋(G1)でスターズオンアースに騎乗予定も、回避となった無念を晴らしたいところだ。


 セラフィックコールに立ちはだかる古馬の筆頭格はアスクドゥラメンテ(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)。この馬もこのレースが重賞初挑戦となる。

 父は3歳クラシック戦線を中心に様々なカテゴリーで活躍馬を輩出しているドゥラメンテ。ただし、JRAのダート重賞を制した産駒はまだ出ていない。その第1号となり得るのが、ここまで5戦4勝と底を見せていない本馬である。

 唯一の黒星はデビュー2戦目の3歳1勝クラス。この時は半年のブランク明けで、先着を許した相手が後にオープンで活躍するハピだった。

 その後は骨折で1年1か月の休養を挟み、今年4月に復帰。休み明け初戦を快勝すると、目下3連勝と勢いに乗っている。前走の柳都S(3勝クラス)は3か月ぶりだったが、好位4~5番手から危なげなく抜け出して順当にオープン入りを果たした。

 スタートに課題を残すセラフィックコールに対して、アスクドゥラメンテはスタートセンスも抜群。ダッシュ力もあってスッと好位を取れるのも強みだ。昇級初戦となるが、2走前に京都のダートを経験済みで、連勝を伸ばす可能性は十分あるだろう。


 血統的な注目度が高いのはホウオウルーレット(牡4歳、美浦・栗田徹厩舎)だ。

 半兄は18~21年に空前絶後の東京大賞典(G1)4連覇を達成したオメガパフューム。4歳下の本馬もデビュー当初から砂の中距離路線での活躍が期待された。

 順当にデビューから2連勝を飾ったホウオウルーレットだったが、3歳春にオープン特別で2連敗。夏に2勝クラスを楽勝したものの、今年に入ってから3勝クラスで脆さを見せることもあった。

 春先には10着、14着と2戦連続で惨敗。このまま3勝クラスで頭打ちになると思われたが、夏の新潟で4着に好走すると、続く堺S(3勝クラス)で大外一気の末脚を炸裂させ、1年3か月ぶりの勝利を挙げている。

 良血馬が4歳秋にしてその才能を開花させるか。3歳夏のレパードS(G3)以来、2度目となる重賞挑戦で無欲の勝利を狙う。


 ワールドタキオン(牡5歳、美浦・斎藤誠厩舎)は、地方の園田時代から4連勝でオープン入りを果たした実力馬。勢いに乗って臨んだ前走・エルムS(G3)で連勝は止まったが、差し有利な展開を2番手追走から2着に粘り込み、ポテンシャルの高さを示した。鞍上は4走前からコンビを組む斎藤新騎手。父の管理馬で重賞初制覇となるか。


 ウィリアムバローズ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎)は、先行力と掲示板率86.7%の安定感が持ち味。2走前のマーチS(G3)でハヤブサナンデクンと激戦の末、ハナ差で敗れたが、前走のラジオ日本賞(OP)は59kgの酷量を背負って勝利している。

 阪神で開催された昨年の当レースは14着に大敗したが、今年は直線が平坦な京都が舞台。単騎逃げ、もしくはマイペースで2番手を先行できるようなら本来の粘り腰を発揮してくれるだろう。坂井瑠星騎手がデビュー戦以来となる手綱を取る。


 この他には、昨年の当レースを11番人気で制したサンライズホープ(牡6歳、栗東・羽月友彦厩舎)、7月のジャパンダートダービー(G1)でミックファイアの2着に好走したキリンジ(牡3歳、栗東・佐々木晶三厩舎)、昨年のチャンピオンズCで3着に好走したハピ(牡4歳、栗東・大久保龍志厩舎)などの実績馬も出走を予定している。

 チャンピオンズCへとつながる重要な一戦を制するのは果たしてどの馬か。11月5日の15時45分に発走を迎える。

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