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【アルゼンチン共和国杯(G2)展望】ジャパンC、有馬記念を見据える好メンバーが秋の名物ハンデ重賞に集結。堅実ヒートオンビートが重賞2勝目へ

【アルゼンチン共和国杯(G2)展望】ジャパンC、有馬記念を見据える好メンバーが秋の名物ハンデ重賞に集結。堅実ヒートオンビートが重賞2勝目への画像1
ヒートオンビート 撮影:Ruriko.I

 11月5日、東京競馬場ではJRAに3つある“ハンデG2”の1つ、アルゼンチン共和国杯(G2)が芝2500mを舞台に行われる。

 主役候補の1頭は、桜花賞馬のマルセリーナを母に持つ良血ヒートオンビート(牡6歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 半兄にデビュー2戦目で京成杯(G3)を制したラストドラフトがいるが、本馬は3歳5月にデビュー5戦目で勝ち上がった遅咲き。それでも4歳の1月に3勝クラスを突破すると、重賞初挑戦となったその年の目黒記念(G2)で2着に入るなどオープンクラスでも上位争いを演じていた。

 ただ昇級後は勝ち切れない歯がゆいレースが続き、待望の重賞初勝利は6歳を迎えた今年5月の目黒記念。D.レーン騎手を背に中団から直線で豪快に脚を伸ばし、逃げたディアスティマをアタマ差で交わした。

 夏を休養に充て、秋は京都大賞典(G2)から始動。過去2勝と相性がいい京都が舞台だったが、中団から伸びを欠いて9着に敗れた。1年10か月ぶりに鞍上を務めた川田将雅騎手が「いい雰囲気で競馬ができたのですが、馬場が大きく影響したという印象です」とコメントしたように重馬場も合わなかったか。叩き2戦目となる今回は良馬場なら巻き返す可能性は十分あるだろう。


 新馬の頃から注目度の高かったディープインパクト産駒のゼッフィーロ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)も能力は重賞級だ。

 デビューは3歳の2月とやや遅れたが、初戦を難なく勝利し、ポテンシャルの高さを見せた。その後は夏に2勝を挙げたが、3勝クラスで2連敗。3勝クラスを突破したのは、今年3月の御堂筋Sだった。

 オープン昇級後はメトロポリタンS(L)3着、目黒記念4着、オールカマー(G2)3着と安定して上位争いに加わっている。特に休み明けの前走は、後方から最後の直線で馬群を割っていい伸びを見せた。前走も含めて目下5戦連続で上がり最速時計をマークしており、オープンクラスでもその末脚は十分に通用している。

 今年走った6戦で5人の騎手が鞍上を務めているが、今回も短期免許で来日中のJ.モレイラ騎手がテン乗り。東京の長い直線でゼッフィーロ自慢の末脚を引き出すことができるか。

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テーオーロイヤル 撮影:Ruriko.I

 昨年の当レースで1番人気に支持されるも6着に敗れたテーオーロイヤル(牡5歳、栗東・岡田稲男厩舎)が久々の実戦復帰を果たす。

 3歳春には青葉賞(G2)で4着するなど、素質の一端を垣間見せていたリオンディーズ産駒。3歳秋から4連勝で昨年のダイヤモンドS(G3)を制し、天皇賞・春(G1)の有力候補に名乗りを上げた。

 4番人気に支持された天皇賞・春で連勝は止まったものの3着と力を示した。しかし、昨年の秋は一転、オールカマーと昨年の当レースを5着、6着に凡走すると、続くジャパンC(G1)は自己ワーストの14着に沈んだ。

 5歳を迎えた今年は再び中長距離路線を歩むはずだったが、春先に放牧先で右後肢を骨折。長期休養を経て、約1年ぶりとなる復帰戦を迎える。鞍上はデビュー3戦目から手綱を取り続けてきた菱田裕二騎手に替わり、浜中俊騎手が務める。


 ハーツイストワール(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)は、昨年の当レースに出走。直線で大きな不利を受けたうちの1頭だったが、ブレークアップの2着に入った。続くジャパンCで11着に敗れ、その後は休養していた。

 近3走は武豊騎手が手綱を取っていたが、休み明けの今回は田辺裕信騎手と1年9か月ぶりのコンビ復活。この人馬は通算「3-4-0-0」と好相性を誇るだけに、今回も状態さえ万全なら好走してもおかしくないだろう。


 ディアスティマ(牡6歳、栗東・高野友和厩舎)は先行力が持ち味のディープインパクト産駒。前走・目黒記念は逃げてヒートオンビートとアタマ差の2着に粘り込んだ。その後は種子骨靭帯炎を発症し休んでいたが、ここで秋初戦を迎える。

 重賞3勝の実績馬ユーキャンスマイル(牡8歳、栗東・友道康夫厩舎)も衰え知らずの走りを見せている。トップハンデの58kgを背負った前走・新潟記念(G3)は見せ場たっぷりの競馬で2着。先日、繁殖入りが発表された2歳下の妹ルビーカサブランカの分も存在感を見せたい。

 この他には、20年の1歳セレクトセールで2億4200万円(税込)で取り引きされたディープインパクト産駒のアーティット(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)、前走・京都大賞典で5着に粘り込んだアフリカンゴールド(セ8歳、栗東・西園正都厩舎)、柴田善臣騎手と初コンビを結成するアサマノイタズラ(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)などがスタンバイ。

 ここを勝ってジャパンCや有馬記念(G1)に駒を進めるのは、果たしてどの馬になるのか。アルゼンチン共和国杯は11月5日の15時35分に発走を予定している。

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