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「10億円まで降りない」話題の母からついに超大物出現!? 関東名門「悲願」のダービー初制覇へ…コントレイル産駒の当歳馬も要注目か

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「10億円まで降りない」話題の母からついに超大物出現!? 関東名門「悲願」のダービー初制覇へ…コントレイル産駒の当歳馬も要注目かの画像1
撮影:Ruriko.I

 北海道苫小牧のノーザンホースパークで24日に開催された「ミックスセール2023」。もともとは繁殖牝馬のセールだったが、昨年から当歳馬も加えて、日本初となる混合セリ市として行われている。

 上場された当歳馬44頭の中で、2位の価格となる7400万円で取引されたのがシーヴの2023(牡、父コントレイル)だ。

 母シーヴと聞いてピンとくるファンも多いだろう。本馬の兄は2020年のセレクトセールにおいて、1歳馬として歴代最高価格となる5億1000万円で落札されたショウナンアデイブ。同馬を競り落とした「ショウナン」でおなじみの国本哲秀オーナーが「10億円まで降りるつもりはなかった」と振り返ったことでも話題を集めた1頭である。

 ちなみにシーヴの初仔であるキャスリンソフィアは、2016年のケンタッキーオークス(米G1)を制した名牝。そんな背景もあってだろう、シーヴの仔は現3歳のムジェロが2億1000万円、2歳のショウナンラピダスも2億2000万円で取引されるなど、とにかく超高価格の一族なのである。

 またコントレイル産駒も、今年7月のセレクトセールでは平均落札額1億2860万円をマークしていた。そのことを考えると、シーヴの2023の7400万円という値段は、かなりのお値打ち価格といっていいのではないか。同馬を購入したDMM.comの関係者は『日刊スポーツ』の取材に「きょうだいもセレクトセールで高値で取引されていましたし、ずっと見続けてきた血統」「順調にいって結果を出してもらえれば」と期待を語っている。

「5億円超えで取引されたディープインパクト産駒のショウナンアデイブは、デビューから4戦連続で2着が続き、5戦目に初勝利を挙げたものの、その後は1勝クラスを勝ったのみ。今のところ金額に見合った活躍ができているかと言われれば、疑問符が付かざるを得ないでしょう。

また父がハーツクライに替わったムジェロも今年8月、7戦目にしてようやく未勝利を勝ち上がったばかりです」(競馬誌ライター)

話題の母からついに超大物出現!?

 そんな中、28日の東京5Rに行われた2歳新馬戦(芝1600m)でデビューを迎えたのが、シーヴの2023の2つ上の兄で、父ドゥラメンテのショウナンラピダス(牡2歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 単勝3.0倍で1番人気の支持を受けたが、レースではスタートでダッシュがつかず後方3番手からの競馬を強いられる。ただ、最後の直線を向いて大外に出されると、1完歩ごとに力強い伸び脚。最後は2着馬に1馬身1/4差をつけての完勝だった。

「まだまだ荒削りな感じはしましたが、ゴール前では流す余裕も見せていましたし、強い内容でした。叩かれて十分に上積みが見込めそうな馬体もしていますし、かなり奥がありそうな馬です。母シーヴから国内で、ついに大物が現れたんじゃないですかね。

この結果には、先日ミックスセールでシーヴの2023をお買い得価格で購入したDMMの関係者もニンマリしているかもしれません(笑)」(同)

 レース後、ショウナンラピダスに騎乗していた戸崎圭太騎手は「まだレースを分かっていないようで前半は流れに乗れませんでしたが、脚は持っていますし、能力がありますね」と素質を高評価した。

 管理する国枝師も「今後は距離を延ばしていきたい」「年内にもう1戦するかもしれない」と、今後の展望を語っている。定年が2026年2月に迫る名伯楽にとっても、悲願の日本ダービー(G1)初制覇を目指す上で有力候補が現れたといえるのではないか。

 本馬が活躍すれば、シーヴの産駒は今後も高値で取引されることとなりそうだ。また早ければ再来年にデビューするシーヴの2023も、覚えておいて損のない1頭となることは間違いない。

GJ 編集部

GJ 編集部

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