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川田将雅「あんな出来事は初めて」前代未聞のアクシデントに屈腱炎発症…相次ぐ不運に見舞われたジャパンCホース「全弟」が2年4ヶ月ぶりカムバック

川田将雅「あんな出来事は初めて」前代未聞のアクシデントに屈腱炎発症…相次ぐ不運に見舞われたジャパンCホース「全弟」が2年4ヶ月ぶりカムバックの画像1
撮影:Ruriko.I

 前代未聞のアクシデントが起きたのは、一昨年6月27日の阪神競馬場。クロノジェネシスがC.ルメール騎手を背に宝塚記念(G1)連覇を果たした当日だ。

 5Rに行われた2歳新馬戦で馬場入場の際に、テーオーコンドルが鞍上の藤岡康太騎手を振り落として放馬。近くにいたローマンネイチャー(牡4歳、栗東・高野友和厩舎)に絡みに行くと、後ろからマウントを取るような格好で襲いかかったのである。

 ローマンネイチャーも後ろ脚を蹴り上げて抵抗したが、騎乗していた松山弘平騎手は顔面を負傷してしまい下馬。結果的に2頭が放馬する事態となった。2歳新馬戦ならではの、各馬が揃って返し馬に向かって行く際の出来事である。かなり密集した状況だっただけに、場合によっては事態がさらに悪化していた可能性もあっただろう。

川田将雅「あんな出来事は初めて」前代未聞のアクシデントに屈腱炎発症…相次ぐ不運に見舞われたジャパンCホース「全弟」が2年4ヶ月ぶりカムバックの画像2
川田将雅騎手 撮影:Ruriko.I

 最終的にはダノンフォーナインに乗っていた川田将雅騎手が声を上げて各馬を避難させ、また係員がテーオーコンドルとローマンネイチャーを捕まえたことで、それ以上の被害は防げた。川田騎手は後に『netkeiba.com』に連載しているコラム『VOICE』の中で「ジョッキーになって18年目(当時)ですが、あんな出来事は初めてでした」と振り返っている。

 なお被害を受けたローマンネイチャーはその後、馬体検査が行われたが、異常が確認されなかったことでそのまま発走。しかし、スタートで1頭ポツンと大きく出遅れてしまう。

 それでもゴール前では盛り返しを見せて4着。ちなみに5着が同年暮れのホープフルS(G1)を制するキラーアビリティである。負傷した松山騎手に代わり急遽ローマンネイチャーの手綱を取った戸崎圭太騎手も「最後は盛り返していたし、能力がある」と素質に高評価を与えていた。

前代未聞のアクシデントに屈腱炎発症…

 だがその後、ローマンネイチャーは屈腱炎を発症……。初戦の走りからスムーズな競馬さえできればすぐに勝ち上がるものと思われたが、無念の長期休養に入らざるを得なくなってしまった。

 そんな度重なる不運に見舞われたローマンネイチャーが28日、新潟9Rに行われる萬代橋特別(1勝クラス)で、ついにあのときのデビュー戦以来、2年4ヶ月ぶりとなる復帰戦を迎える。

 SNSやネット掲示板では「よく帰ってきてくれた」「ここまで待ってくれた陣営にも感謝」「能力的には勝ち負けできても不思議ではない」といった復帰を祝福する声があった。ちなみに本馬は2015年のジャパンCなどG1・2勝を挙げたショウナンパンドラの全弟にあたる良血。シルクレーシングにおいて総額1億2000万円という高評価がついた1頭なのだから、ファンからの期待が高まるのも当然だろう。

「いよいよローマンネイチャーが帰ってくるんですね。何だか感慨深いものがあります。ちなみに近年では、サトノダイヤモンドの全弟であるサトノジェネシスが一昨年5月、およそ2年3ヶ月ぶりの復帰戦で見事に白星を飾りました。

また過去には、タマビッグホープが約2年9ヶ月という長期休養明けで白星を挙げたという記録もあります。ローマンネイチャーも間隔はかなり空きましたが、いきなり好勝負することも決して不可能ではないでしょう」(競馬誌ライター)

 ちなみにローマンネイチャーが出走する萬代橋特別は、出走馬12頭のうち6頭が中央の平地未勝利。あまりメンバーレベルが高いとはいえそうにないだけに、いきなりチャンスもありそうだ。

 とはいえ今回は、初戦であれだけのアクシデントがあった上に、故障明けの一戦。まだ4歳でキャリアはわずか1戦のみなのだから、実戦感覚さえ戻ればまだまだこれから十分に活躍できるだろう。まずは無事にレースを終えてほしいところだ。

GJ 編集部

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