
【天皇賞・秋】「普通に勝つでしょ」ドウデュース眼中になし!? 自己ベスト「大幅更新」に見えたイクイノックスの進化と陣営の余裕が示す意味

「向こうは世界一の馬ですから。楽しみですよ」
ドウデュースの主戦・武豊騎手がそう思いを馳せたのは、もちろん最大のライバル・イクイノックスとの対決だ。昨年の日本ダービー(G1)以来の再戦となる29日の天皇賞・秋(G1)に向け、いよいよ各陣営のボルテージも上がってきた。
「世紀の対決」「この秋、一番の楽しみ」などなど、全国の競馬ファンが早くから注目していた同世代対決。今回も1番人気濃厚と“前”を走るのは、今や世界No.1ホースに上り詰めたイクイノックスだが、“後ろ”から追いかけるドウデュースには前回対決の日本ダービーで先着した強みがある。3月のドバイターフ(G1)を直前で回避したこともあって、2月の京都記念(G2)以来の出走となるが、1週前追い切りでは「併せ馬どころか、軽く仕掛けただけで突き放しました」と陣営が胸を張る出来。週末にはファン待望のガチンコ頂上決戦が見られることになりそうだ。
だがその一方、メディア向けの強気な発言が目立つ「動」のドウデュース陣営に対して、どちらかといえば「静」を貫いている感があるのが、イクイノックス陣営だ。
週末が近づくにつれて共同会見などを通じた露出が増えてきたものの、先週の1週前追い切りの段階では、ドウデュースに騎乗した武豊騎手から「休み明けという雰囲気はなかった。それぐらいじゃないと勝ち負けできないメンバーだと思う」と景気の良いコメントが飛び出したこともあって「ドウデュース、絶好調」という報道が目立った。
だが、実はイクイノックスも1週前追い切りでは、自己ベストを大きく更新する一番時計を記録。C.ルメール騎手から「バッチリ」とお墨付きが出たものの、木村哲也調教師は「日ごとに健康状態は良くなっている」と落ち着いたものだった。
この差は王者の貫禄か、それとも何か気になる点があるのか……。創業27年を誇り、競馬界に深い情報ルートを持つ『競馬セブン』の関係者に“事情”を伺ってみたところ「驚くべき答え」が返ってきた。
「世間では、イクイノックスとドウデュースの頂上決戦と盛り上がっていますが、実はそうはならないかもしれません。というのも、前回2頭が戦った昨年の日本ダービーの頃と、今のイクイノックスは『別馬』と言っても良いほどの差があるからです。
デビュー前から光るものを見せていたイクイノックスですが、関係者の総評は『良い物は持っているが時間が掛かりそう』というものでした。その主な理由は、古馬になって本格化した父キタサンブラックと似た成長曲線を感じられたこともありますが、それ以前に体質に弱さがあって『まずはそこが改善されないと、まともな調教さえできない』とジャッジされていたからです。
競馬界では、高い素質を持ちながらも肉体面がついていかず、花開かないままターフを去った馬は決して珍しくありません。かつてのイクイノックスも、そんな危うい1頭と見られていました」(競馬セブン関係者)

実際にイクイノックスは、これまでずっと間隔をあけて大事に使われてきた。特に皐月賞(G1)出走時は、前走が前年11月の東京スポーツ杯2歳S(G2)という異例のローテーション。勝てば、史上最長間隔という状況だった。
「新馬戦で後の2歳女王サークルオブライフらを子供扱いするなど、体質の弱さとは裏腹にデビュー当初から非凡な素質を見せていたイクイノックスですが、それだけの大物だからこそ陣営もおっかなびっくりといった様子……。追い切りの本数の少なさも然ることながら、G1出走前でもほとんど強い調教ができませんでした。
皐月賞出走時には異例の長期休み明けとなったこともあって、素質馬を数多く抱える『ノーザンファームの使い分けか?』という邪推もありましたが、とんでもない。陣営が後にやんわりと否定した通り、本当に体質が弱くて体調が整わず、使いたくても使えなかったということです。同じノーザンファーム産の木村厩舎ということもあって、何かとジオグリフと比較される存在でしたが『完成度、仕上がりで言えばジオグリフの方が上』と厳しくジャッジされていましたからね」(同関係者)
実際に、昨年の皐月賞ではジオグリフが5番人気、イクイノックスが3番人気と後者の方が高い評価だったが、陣営の評価はジオグリフの「上位陣をひっくり返すだけのポテンシャルは持っている」という強気なコメントに対して、イクイノックスは「初めてのことが多いですが、克服してほしいです」と慎重な内容が目立っていた。
結果はジオグリフが下馬評を覆し、イクイノックスを下して皐月賞馬に輝いたが、まさに関係者のジャッジ通りだったということだ。
「実はイクイノックスの体質の弱さが明確に改善傾向を見せ始めたのは、昨年の天皇賞・秋から。有馬記念(G1)の頃にはさらにもう一段階改善し、陣営が『生涯最高の出来』と胸を張れるところまで初めて仕上げることができました。
昨秋の天皇賞・秋と有馬記念の連勝で年度代表馬になったイクイノックスですが、ひと夏を越して急成長したというよりは、体質の弱さが改善されて、ようやく元々の素質に身体が追い付き『心技体が揃った』と言った方が正しいかもしれません」(同関係者)
関係者曰く、昨秋はイクイノックスVS一流古馬という図式だったが、ようやく本物になった手応えを掴んだイクイノックス陣営にとっては「普通に勝つでしょ」が本音だったというから驚くばかりだ。

「先に言っておきますが、ドウデュースもあれから(昨年の日本ダービーから)成長していますし、休み明けの今回も不安なく戦える良い仕上がりだと思います。ただ、それ以上にイクイノックスの伸びしろが大きい……。
もちろん一発勝負のレースなので、やってみなければわからない面はあると思いますし、2強だけでなく、他の馬にもチャンスはあると思います。ただ、仮にイクイノックスがぶっちぎってしまっても驚けません。それくらい今は充実していると思います」(同関係者)
『競馬セブン』関係者の話の裏付けとなるのが、一番時計を記録したというイクイノックスの1週前追い切りの時計だ。ルメール騎手を背に美浦の南ウッドで追い切られた本馬は6ハロン78.9秒を記録。これは自己ベストを1.9秒も更新している。
木村調教師が「天気が良くて、開門一番のいい状態ですから時計は出ますよ」と涼しい顔だったのは無論、イクイノックスが単純に“1.9秒分”もパワーアップしたからではない。体質面が改善され、以前よりも強い追い切りができるようになった何よりの証拠だからだ。

その上で改めて特筆すべきは、まるで陣営と二人三脚で歩んできたかのようにイクイノックスの成長過程を把握している『競馬セブン』の情報の深さだろう。
紙面の関係上ここでは割愛するが、他にもドウデュースをはじめ、天皇賞・秋で有力視されているプログノーシスやジャスティンパレスなどで同じ質問をしてみたが、イクイノックスと同じような“これまでの歩み”がスラスラと出てくるのだから、ただただ驚くばかりだ。
競馬予想とは、結局のところ「どれくらいの強さの馬」が「どれくらいの状態で出走してくるか」が大きなウエイトを占めるゲームだ。だが、『競馬セブン』は出走全馬の現状を完璧に把握していると言っても過言ではないかもしれない。
そんな『競馬セブン』が、今週末の天皇賞・秋に向けて【勝負買い目・馬連3点(隠れ穴馬含む)】を特別無料で公開することは、我々競馬ファンにとって大きな朗報ではないだろうか。
というのも『競馬セブン』は天皇賞・秋を「過去7年で6度の的中」と抜群の相性を誇っているからだ。ここまでの話の流れからイクイノックスは外せない存在にも思えるが、本馬が勝利した昨年の天皇賞・秋では7番人気の伏兵パンサラッサの激走を見抜き、見事に的中している。

彼らが推す【馬連3点(隠れ穴馬含む)】の「隠れ穴馬」が、今年も思わぬ好配当を呼び込んでくれるかもしれない。イクイノックスとドウデュースの対決に胸を躍らせる今年の天皇賞・秋だが『競馬セブン』をチェックすれば、馬券の方でも大きな楽しみが待っていそうだ。
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※本稿はPR記事です。
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