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【中日新聞杯(G3)展望】「日本ダービー6着」ホウオウビスケッツが始動! パンサラッサの盟友ユニコーンライオンがラストラン

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ホウオウビスケッツ 撮影:Ruriko.I

 9日、中京競馬場では中日新聞杯(G3)が行われる。冬のハンデ重賞に今年は2頭のG1馬を含む好メンバーが集結しそうだ。さっそく展望していこう。

 昨年12月にデビューしたホウオウビスケッツ(牡3歳、美浦・奥村武厩舎)が中心か。

 ちょうど1年前にマイル戦を逃げ切って初陣を飾ったホウオウビスケッツ。続くフリージア賞(3歳1勝クラス)でも再び逃げの手を打って後続を完封した。

 3番人気に支持された3戦目のスプリングS(G2)は、初めて控える競馬で好位3番手を追走。最後の直線で逃げ馬を捉えて、いったんは先頭に立ったが、最後は大外を伸びてきたベラジオオペラの末脚に屈した。

 それでも2着を確保し、皐月賞(G1)へ駒を進めると、牡馬クラシック初戦は先頭集団を前に見る5~6番手から運んだ。終始内々を進んだが、重発表の馬場は明らかに外伸びだった。直線で三分どころに進路を取って末脚に懸けたが、ずるずると失速。結局、ソールオリエンスから3秒1差をつけられ、ブービー17着に惨敗した。

 一気に評価を落としたホウオウビスケッツは、続く日本ダービー(G1)で距離不安も相まって16番人気に甘んじた。ところが、2番手から積極策を試みると、直線で粘り腰を発揮。タスティエーラと0秒2差の6着に善戦してみせている。

 ダービーで見せ場を作ったのは丸田恭介騎手。レース後、「ほんの少しのところだった」と悔やんだが、それ以来となる復帰戦で2度目の騎乗機会を得た。

 丸田騎手といえば昨年の高松宮記念(G1)をナランフレグで制し、G1ジョッキーの仲間入り。しかし、その後は重賞勝利から遠ざかっている。ダービー6着馬とともに久々の美酒を味わうことができるか。


 3年前にボッケリーニで本レースを制している金子真人オーナーは、なんと今年は所有馬を4頭も送り込む。

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ハヤヤッコ 撮影:Ruriko.I

 白毛馬のハヤヤッコ(牡7歳、美浦・国枝栄厩舎)は、2019年のレパードS(G3)と、22年の函館記念(G3)を制した二刀流。昨春以降は芝に専念し、主に中距離路線を歩んできた。

 前走はオールカマー(G2)で、15頭立ての12番人気。レース序盤は後方で脚を溜める競馬を見せたが、2コーナーで外をマクって先頭集団へ。向正面で2番手に押し上げ、逃げるタイトルホルダーにプレッシャーをかけたが、4コーナーで手応えをなくして失速。結局、勝ち馬から0秒9差の10着に敗れている。

 昨年の当レースは57.5kgを背負って0秒1差の5着だったが、前走の敗戦を受けて少しでもハンデが軽くなるようなら逆転候補の1頭に浮上するだろう。


 同じく金子オーナーのリューベック(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎)は、全姉が日英のG1を勝ったディアドラという良血。デビュー前から注目を集め、3歳時には若駒S(L)を勝利した。

 クラシック戦線での活躍も期待されたが、3歳春はニュージーランドT(G2)で3着すると、レース後には骨折が判明し、9か月間の休養を強いられた。

 今年1月に戦列に復帰し、3勝クラスから出直しを図ったリューベック。壇之浦S(3勝クラス)で2着すると、翌月の但馬S(3勝クラス)を勝ってオープン入りを果たした。

 続いて向かったのは強豪が集う中山記念(G2)。あえなく6着に敗れはしたが、勝ったヒシイグアスとは僅か0秒2差で、改めて重賞級の力があるところを見せた。その後は再び戦列を離れていたが、ようやく9か月ぶりに復帰戦を迎える。


 金子オーナーが送り込む3頭目は、良血馬カントル(牡7歳、栗東・藤原英昭厩舎)。2走前の小倉日経オープン(OP)を勝利するも、前走・福島記念(G3)は発走直後の落馬により競走を中止した。

 前走に続き再び騎乗依頼を受けたのは短期免許で来日中のH.ドイル騎手だ。2度目のチャンスに心中期するところがあるだろう。人馬ともに虎視眈々とJRA重賞初制覇を狙う。


 実績で頭一つ抜けている金子オーナーの4頭目がユーキャンスマイル(牡8歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 勝利からは3年半以上も遠ざかっているが、今夏の新潟記念(G3)で2着に入るなど、嵌ったときの末脚は今も健在。もし前崩れの展開になるようなら面白い。


 G1勝ち馬のキラーアビリティ(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)と、ドルチェモア(牡3歳、栗東・上原佑紀厩舎)は、ともに不振からの脱却を懸けて出走する。

 前者は、2年前のホープフルS(G1)覇者。昨年の当レースで復活の白星を挙げたが、その後は再び苦戦している。重賞2勝はどちらも12月に挙げているが、二度あることは三度あるか。

 後者は昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)を制した実力馬だが、その後はサッパリ。今年初戦のニュージーランドTこそ7着だったが、その後は4戦連続で2桁着順に沈んでいる。今年重賞4勝の団野大成騎手との新コンビで変わり身を見せたい。


 この他には、前走・福島記念で3着に好走したカレンルシェルブル(牡5歳、栗東・安田翔伍厩舎)、前走のオクトーバーS(L)を逃げ切ったヤマニンサルバム(牡4歳、栗東・中村直也厩舎)、これがラストランとなるユニコーンライオン(牡7歳、栗東・矢作芳人厩舎)などが出走を予定している。

 ローカルで開催される今年最後の重賞、中日新聞杯は実力伯仲で混戦模様。発走時間は9日の15時25分を予定している。

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