CBC賞(G3)でシャイニングレイが新たな顔を見せる!? 「未完の大器」真の姿に期待
期待馬が、ついにその潜在能力にふさわしい舞台に復帰する。
2014年ホープフルS(当時、G2)の覇者であるシャイニングレイ(牡5歳/栗東・高野友和厩舎)が、7月2日(日)に開催されるCBC賞(G3)に出走予定だ。
シャイニングレイは2歳重賞を制し、早くからクラシック制覇の有力馬として期待されていた。だが歩様の乱れから皐月賞(G1)を回避。復活が待たれたが、その後競走馬にとって「最大の敵」ともいえる屈腱炎を発症してしまい、長期休養を強いられてしまう。その年のクラシックはドゥラメンテが皐月賞、日本ダービー(G1)の2冠を達成。残りのひとつである菊花賞(G1)はキタサンブラックが優勝を飾り、シャイニングレイは出走すらかなわず、無念の涙をのんだ。
そしてシャイニングレイは約2年の休養を経て、今年の3月に仁川S(OP)で復帰。選ばれたレースは主戦場の芝ではなくダートだった。これは「脚もとのことを考えて」と高野調教師が「スポーツニッポン」の取材に対して明かしている。体調を考慮したこともあるだろうが、今後を占う試金石的な意味合いも含まれていたのだろう。
そのレースでは北村友一騎手を背に走り、6着。長い休養、さらにダートだったことを考えればこの結果は度外視可能といえる。その後、芝へと戻ったシャイニングレイは福島民報杯(OP、芝/2000m)に出走。レースでは序盤から果敢に攻め、一時はハナを奪って逃げを打つも、第3コーナーで万事休す。力を使い果たし、直線に入るとズルズルと下がり14着と惨敗した。この結果を知り、復活は難しいと誰しもが感じたかもしれない。
それでもシャイニングレイ陣営は諦めなかった。次走はこれまでの中長距離路線から変更し、1400mの安土城S(OP)に出走。6番人気だったシャイニングレイは、レースの中番は3番手につけ、前を行くライバルたちの様子をうかがう。そして、直線に入るとトウショウピストらを交わし、実に2年5カ月ぶりとなる勝利を手にした。
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