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オルフェ、ゴルシを輩出した『黄金配合』は偶然の産物だったのか?現3歳「ニックス軍団」の惨状


 最も良績を収めているのが、新馬戦を単勝1.7倍で勝ち上がったメイケイレジェンド(栗東、木原一良厩舎)。愛知杯(G3)や中山牝馬S(G3)を勝ったフーラブライドの半妹という良血で出世が期待されたが、次走の500万下でサトノダイヤモンドに1.3秒ちぎられた後は故障休養中という有様だ。

 次に期待できそうなのが、重賞を2勝したヤマニンメルベイユの仔で、先月6戦目にして未勝利を勝ち上がったヤマニンリュウセイ(美浦、栗田博憲厩舎)だ。

 ちなみに現3歳の”黄金配合軍団”10頭の中で、最大の目標となる日本ダービー出走へ、ほんの僅かでも可能性が残っている(限りなく0に近いが)のは、このヤマニンリュウセイだけである。

 何故なら、残り8頭は未だ初勝利すら挙げられていないからだ。いや、それどころか5着以内に入って僅かでも賞金を稼いだ馬さえ1頭だけ……この10頭の中で最大の期待が掛けられていたであろうオルフェーヴルの全妹が、デビュー前に亡くなってしまっていることも大きいかもしれないが、それを含めても文句なしに”悲惨な状況”である。

 競馬には、昔から特別に相性の良い配合を差して「ニックス」という言葉があるのだが、この黄金配合は一時その典型的なパターンだったはずだ。ところが、今年の3歳勢の結果をみていると、勝ち上がったのは共に良血馬で、とても黄金配合の”恩恵”があるとは思えない。

 ちなみに今年にデビューが控えている黄金配合の2歳馬の中には、オルフェーヴルの全妹やゴールドシップの全妹もおり、さらなる高い期待が持たれている。

 果たして、今年がたまたま良くなかっただけなのか、それとも「黄金配合」「ニックス」という言葉は人間側の都合で勝手に生まれただけで、ただの偶然の産物なのか。科学的な根拠が何もないだけに、「ブラッドスポーツ」といわれる競馬の中でもひときわ興味深い問題である。
(文=浅井宗次郎)

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