
高知の三冠馬ユメノホノオが11連勝でグランプリ制覇! 16戦14勝「合計80馬身以上」の快進撃でJRA勢へ宣戦布告か
高知競馬から怪物登場!?
12月31日、世間が大晦日を迎える中、高知競馬場では「高知のグランプリ」こと高知県知事賞が行われた。
当レースの1着賞金は昨年から2000万円で、同じく高知競馬場で行われるJRA交流重賞・黒船賞の1着賞金が2600万円であることを考えれば、かなり高額といえる。今年の大晦日も高知競馬場には多くのファンが集まった。最終的には昨年の大晦日に比べて3億円以上多い15億円超の売り上げで、過去最高の年間976億円を売り上げている。
高知県知事賞には昨年の覇者ガルボマンボや、2020年の日本テレビ盃(G2)覇者で、今年に高知へ移籍してから2連勝の実績馬ロードブレスなどが名前を連ねていた。
そんな中、このレースを優勝したのは2番人気のユメノホノオ(牡3歳、高知・田中守厩舎)であった。
同馬は高知競馬でデビュー。初戦こそ敗れてしまったものの、2戦目からは一変。その後、16戦14勝で高知三冠を達成。3度の「大差勝ち」を含めると、着差は合わせて約80馬身以上という“無敵状態”だった。
そんな同馬だったが、高知県知事賞ではこれまで最長1900mから一気の2400mへの距離延長などが懸念され、当日はロードブレスに次ぐ2番人気にとどまった。
名手・吉原寛人騎手を背に7枠10番からスタートした同馬は、いつものように出遅れて最後方から。向正面で1番人気のロードブレスと共に捲るように先頭へ。最後は昨年の覇者ガルボマンボとの叩き合いを1/2馬身ほど制し、3歳にして高知競馬の頂点に立った。
着差こそつかなかったものの、道中はロードブレスに内から主張されて外々を回す形になり、一緒に捲ってきたロードブレスは1.6倍の1番人気ながら5着に敗れたことからも、相当タフなレースを強いられたことがわかる。
古馬相手にも強い勝ち方を見せたユメノホノオは、もう高知競馬には敵なしといった助教だ。明け4歳、今年の最大目標は「JRA勢」への挑戦となる。
3月の黒船賞で激突の可能性も
地方競馬には、JBCスプリント(G1)を制したイグナイターをはじめ、生え抜きでさきたま杯(G2)、テレ玉杯オーバルスプリントでJRA勢に迫ったスマイルウィなど、中央勢と互角に戦える活躍馬が増えてきた。
また、昨年末の東京大賞典(G1)では無敗の三冠馬ミックファイアが9頭立ての8着に敗れたが、御神本訓史騎手は「状態がもう少し本当になってくれば。また来年仕切り直しで、どこかで中央と戦っても行ける気はします」と前を向いている。
一昔前は地方勢がJRA交流競走で全く通用しないことから「馬場貸し状態」と揶揄されたこともあったが、近年は状況が変わりつつある。高知競馬に現れた新星ユメノホノオがJRA勢と矛を交える日もそう遠くないかもしれない。まずは3月に高知競馬場で行われる黒船賞の動向が楽しみだ。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
関連記事
中山金杯(G3)中山コースが得意な「上がり馬」を狙え!?【東大式必勝馬券予想】
【フェアリーS(G3)展望】非業の大器スキルヴィングの妹ジークルーネが出陣! C.ルメールと新コンビのスティールブルーが実績上位
金杯&正月競馬で的中の秘訣は『馬主の本音』にあり!難易度SSSの中山金杯、穴でも絶対買うべき馬
今村聖奈、永島まなみ「スマホ使用」で30日間の騎乗停止濃厚!? 武豊の起用を巡ってオーナーと調教師が衝突!? 元JRA藤田伸二氏「ソダシ鞍上問題」に苦言!?【年末GJ人気記事ぶった斬り!5月編】
今村聖奈「桜花賞見学」に続く悲報…川田将雅「ダブル斜行」であわや…キタサンブラック×武豊の「大物」いよいよ登場!?【年末GJ人気記事ぶった斬り!4月編】