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福永祐一「神騎乗(仮)」に驚愕!? 帝王賞ケイティブレイブ「追い込み激勝」の勝利コメントが「素直すぎ」

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 28日に開催された上半期ダート王決定戦・帝王賞(G1)。G1ホース6頭出走の豪華メンバーが集ったレースだったが、結果的にはG1初勝利をケイティブレイブ(牡4歳 栗東・目野厩舎)が決めた。

 圧巻のレースぶりに現地のファンも絶叫し驚愕する他なかった。ここまで21戦してほぼすべて「1~4番手」、それどころか半数以上のレースで「逃げ」を打ってきたケイティブレイブだが、今回はスタートでの大出遅れで道中12番手。16頭立てとはいえ力に明らかな差がある地方馬が後続と考えれば、事実上の「最後方」といっても間違いではなかっただろう。

 しかし、ケイティブレイブは3コーナー過ぎから徐々に進出すると、最後の直線は大外へ。前を追うアウォーディーを一瞬で交わし、群を抜く手応えで逃げ粘るクリソライトすら並ぶ間もなく抜き去る稲妻のような末脚を披露。芝レースと見紛うばかりのキレを見せつけられ、ライバルもファンも、そして「当事者」も呆気に取られた。

 同馬に騎乗していたのは、福永祐一騎手。現在中央リーディング5位のファンなら誰もが知る騎手だが、ここ最近G1などビッグレースではどこか「お客さん」状態の時も増えていた。

 福永騎手といえば、最近ではシュヴァルグランに代表されるように「人気になった馬をキッチリ持ってくる」手堅さがある一方、大舞台での思い切った騎乗やあっといわせる戦法で勝利を手にしたイメージが薄い騎手でもある。圧倒的人気を集める馬に騎乗しながら、消極策で惜敗するというパターンも少なくはなく、そのたびに批判の対象にもなりやすい。

 しかし、今回のケイティブレイブは一見すると「奇策」だ。無論「大きな出遅れ」という状況の中での苦肉の策だったのは間違いないだろう。それでも、そんなケイティブレイブの「差し・追い込み馬としての才能」をレースの中で引き出したのは間違いなく福永騎手だ。レースを見たファンの多くが一様に呆気にとられ「福永すごい」「神騎乗」と思ったのも事実である。

 例えば、レース後のコメントで「出遅れたら出遅れたなりの競馬をするプランがあった」「もともと差しでもいけると思ってた」とコメントすれば、福永騎手のジョッキーとしての度量や思慮深さ、そしてインテリジェンスを推察させるところだったのだが……。

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