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武豊「多頭数では心配」も渾身のムチ7発で勝負あり!サンライズジパングで18年ぶり8度目の若駒S勝利…強過ぎた「嬉しい誤算」に陣営は路線変更

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武豊「多頭数では心配」も渾身のムチ7発で勝負あり!サンライズジパングで18年ぶり8度目の若駒S勝利…強過ぎた「嬉しい誤算」に陣営は路線変更の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 オールドファンにとって、少しばかりノスタルジックな気持ちになったかもしれない先週末の開催だった。

 道悪で開催された先週末の京都競馬は、武豊騎手が計9鞍に騎乗して4勝を挙げる大活躍。その内容も土曜は3勝着外1回、日曜は1勝2着2回着外2回と優秀な成績を収めてのものだった。

 9回の騎乗で馬券に6回絡んでいるのだから、好調な武豊騎手を狙い撃ちしていたファンは、“少し遅いお年玉”を手にしたかもしれない。全盛期に比して近年の馬質は見劣っているものの、騎乗技術の衰えを感じさせない手綱捌きは見事である。

 好調ぶりを見せたレジェンドだが、今年のクラシックでも善戦以上の期待を持てそうだったのは、1勝目を飾った土曜京都の9R・若駒S(L)を快勝したサンライズジパング(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)だ。

 昨年暮れのホープフルS(G1)で3着に食い込んだように、同レースに出走したメンバーでの実績は一枚も二枚も上。1番人気に応えての勝利だけに順当勝ちといえるだろう。

快勝したサンライズジパングだが道中の反応は悪く

 しかし、結果的に勝ったとはいえ、見ているファンをハラハラさせるような道中の手応えだった。

 7頭立ての少頭数で争われた芝2000mのレース。スタートこそ無難に決めたサンライズジパングだが、ポジションを上げたい武豊騎手の叱咤激励に反して、道中の行きっぷりはもうひとつ。最終コーナーを迎える前に鞭を入れられるほど反応が悪かった。

 その結果、最後の直線に入った頃には最後方まで下がってしまい、場合によっては惨敗をイメージするほどの手応えにすら映った。

 ところが、直線に入ってようやく目を覚ましたのか、エンジンが掛かってからの伸び脚は出色。瞬く間に全馬を差し切ってしまっただけでなく、ゴール前では流す余裕まで見せたのだから驚きだ。

「見ていてヒヤヒヤするレースでしたね(笑)。映像を確認しましたが、レース中に武豊騎手がサンライズジパングに入れた鞭の回数は計7回。G1の厳しい流れを好位で追走して粘り込んだことを思えば、少々意外に思えるズブさだったと思います。

終わってみれば実力の違いを見せつけたサンライズジパングですが、今回の勝利で今後の路線変更が確定的になりましたね。これだけの走りを見せられたら陣営もクラシックを意識せざるを得ないでしょう」(競馬記者)

 というのも陣営は当初、17日に船橋競馬場で行われたダートのブルーバードC(G3)に出走を予定していたものの、賞金不足で出られなかったため、やむなく使ったのが若駒Sだったからである。

 適性を再確認する意味でもちょうどいい試金石となった訳だが、むしろ芝適性を十分に証明するかのような結果。指揮官も本番の皐月賞(G1)から逆算して弥生賞ディープインパクト記念(G2・3月3日)か若葉S(L・3月16日)を挟んで参戦したいプランを披露した。

「道中はついていけず、進んでいかなかったのですが、直線でムチを入れると良い反応をしてくれました。多頭数では心配なところはありますが、ポテンシャルは高いです」

 サンライズジパングの能力に太鼓判を押したレジェンドの若駒S勝利は、18年ぶりの通算8度目。過去にはあのディープインパクトとブラックタイドの兄弟が制した出世レースでもある。今後も要チェックのクラシック候補だ。

■武豊騎手の若駒S勝利

1989年 タニノジュニアス
1992年 ナリタタイセイ
2002年 モノポライザー
2003年 リンカーン
2004年 ブラックタイド
2005年 ディープインパクト
2006年 フサイチジャンク
2024年 サンライズジパング

GJ 編集部

GJ 編集部

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