岩田望来や団野大成も経験した苦い記憶…「夜の小倉開催」が本業に悪影響?定年間近の師匠を裏切った若手騎手に醜聞
規律の厳しい競馬学校を卒業して社会に出る騎手たち。一般的な同世代の若者よりも多くの収入を得られるため、金銭感覚や社会人としての常識も大事となってくる。
仕事で得た対価の使い道については人それぞれだが、世間が羨むような収入がある彼らに、悪い遊びを覚えて欲しくないと考えるのは関係者の親心かもしれない。
実際、昨夏の北海道開催では競馬関係者を狙った某キャバクラが大繁盛。激務をこなす彼らにとって、ちょっとした憩いの場になっていた話もあった。そういったお店に通ったとしても犯罪をしている訳でもなく、関係者にとってはいい気分転換、経営者側も荒稼ぎに成功と「Win-Winの関係」だっただろう。
本業よりも大事な大人の遊びの折り合い
とはいえ、既にある程度の実績を持つ人物が遊ぶくらいならいいのだが、まだまだこれから名前を売り出していかなければならない若手騎手の場合は、大人の遊びにも折り合いが重要である。
それまで競馬漬けだった二十歳前後の若者が大金を持っているのだから、男性の扱いに長けた“夜の蝶”からすれば、まさに鴨が葱を背負って来るようなもの。大人の駆け引きに免疫のない男性ならのめり込んでも不思議ではない。
ちなみに昨年は藤原英昭厩舎からフリーになった岩田望来騎手や、一緒に飲み歩いていたとされる団野大成騎手らも、騎乗馬の乗り替わりなども経験しているが、こういった“夜遊び”が原因で追い切りに遅刻などをした結果、師匠の逆鱗に触れたと噂された。
そんな中、今年の小倉開催でも某若手騎手に醜聞が立ったようだ。
「デビュー2年目の若手が問題を起こしました。同期や先輩騎手らと夜な夜なキャバクラなどに入り浸り、寝不足のまま調教に顔を出すこともあったようですよ。もちろん、そんな状態でまともな追い切りができる訳もなく、指示通りに乗ることができなかったのを誤魔化して先生に報告したそうです。
ただ、そういった嘘はすぐにバレるもので、アッという間に関東の美浦トレセンまで噂が広まり、どうやら競馬会の上の方まで話が行ったそうです。ある程度のポジションを築いている騎手ならまだしも、結果を出せていない若手が、こういう形で名前を知られるのは非常に不味いです。それも師匠の定年が近づいている最悪のタイミングでした」(競馬記者)
若手だから遊ぶなという話にまではならないものの、やはり仕事プライベートの線引きは重要である。競馬という狭い世界だけに悪評は瞬く間に広がってしまう。そうなると本来なら訪れたかもしれないチャンスすら手放すことになりかねないからだ。
それだけに、関係者からの信頼を取り戻すには、3キロの減量特典がある内にできる限り好結果を残し、生まれ変わった姿を見せる必要がある。
しかし、一度でも不真面目なレッテルを貼られてしまうと、悪い印象を払拭するのは並大抵の努力では難しい。幸い今年の小倉は8週のロングラン開催。お世話になった師匠の花道を祝う意味でも名誉挽回が求められそうだ。
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