
「一身上の都合」で自ら騎手免許取消を申請! 騎乗予定のG1馬ともコンビ消滅…「80戦1勝」の外国人騎手が謎の早退!?
昨年12月から短期免許で参戦していたL.モリス騎手の騎手免許を取り消したことを24日、JRAが発表した。当初は来月25日までの騎乗を予定していたものの、一身上の都合とのことで本人から申し出があったという。
一昨年の凱旋門賞馬アルピニスタの主戦ジョッキーとして知られるモリス騎手は、英国出身の35歳。2014、15年には連続して年間189勝をマークするなど、地元で確たる地位を築いている腕利きの1人だ。
短期免許で来日後は、ストーンズとのコンビで昨年12月の2歳新馬戦を制してJRA初勝利。その後も有馬記念(G1)でウインマリリンの手綱を取るなど、日本での活躍が大いに期待されていた。
ただ今年に入るとここまで計31鞍に騎乗するも未勝利。年初から短期免許で参戦している外国人ジョッキー5名の中で唯一白星を挙げられないなど、苦戦を強いられているようにも見受けられた。
また先週土曜の京都5Rでヤマトフェイスに騎乗した際には、勝負どころの4コーナーで外側に斜行。他馬の走行を妨害してしまい、来月3日から開催2日間の騎乗停止処分を受けたばかり。処分明けの巻き返しに期待したかったが、それからわずか4日後の取り消し発表となった。
「モリス騎手は来月11日に行われる京都記念(G2)で、一昨年の大阪杯(G1)を優勝したポタジェとの新コンビも予定されていたんですよ。大阪杯を勝った後は6連敗を喫している馬ですが、モリス騎手の手綱で復活を期待する声も聞かれていただけに残念です。
ちなみに自身の都合で騎手免許を取り消した外国人騎手といえば、過去にも2017年のA.アッゼニ騎手がいましたね。
同年秋にスポット参戦した同騎手はジャンダルムとのコンビでデイリー杯2歳S(G2)を制しましたが、その後は返し馬で振り落とされる不運などもあってか、自己都合により短期免許の期間を1ヶ月近く残しての帰国。その後、アッゼニ騎手のJRAでの騎乗は一度もありません」(競馬誌ライター)
勝率約1.3%も…密かに乗れたワケ
期間を約1ヶ月残しての帰国となるモリス騎手だが、ここまで日本での通算成績は80勝1勝。勝率は約1.3%に留まるなど、数字だけ見ると精彩を欠いていたことは否定できそうにない。
ただ、そのうち3番人気以内の馬への騎乗はわずか5回のみ。しかもその成績は【1-2-1-1/5】であり、唯一の着外も競走中止によるもの。そのため完走さえできれば、実力馬に乗った際には100%馬券圏内に持ってきていたのである。
そう考えると今回の参戦でモリス騎手がもうひとつ活躍しきれなかったのは、馬質に恵まれなかっただけとも言えそうである。再び日本にスポット参戦する機会があれば、次こそは凱旋門賞ジョッキーの本領発揮に期待したいところだ。
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