GJ > 競馬ニュース > 永島まなみ「無念」スウィープフィートは武豊と桜花賞トライアルへ…「憧れていた舞台」G1初騎乗も果たした掛け替えのないパートナーと別れの時
NEW

永島まなみ「無念」スウィープフィートは武豊と桜花賞トライアルへ…「憧れていた舞台」G1初騎乗も果たした掛け替えのないパートナーと別れの時

【この記事のキーワード】, ,
永島まなみ「無念」スウィープフィートは武豊と桜花賞トライアルへ…「憧れていた舞台」G1初騎乗も果たした掛け替えのないパートナーと別れの時の画像1
武豊騎手 撮影:Ruriko.I

 3日に行われたエルフィンS(L)で2着に好走したスウィープフィート(牝3歳、栗東・庄野靖志厩舎)。次走に予定している来月2日のチューリップ賞(G2)では、武豊騎手と新コンビを組むことが分かった。

 スワーヴリチャード産駒の同馬は、祖母にG1・3勝馬のスイープトウショウを持つ血統馬。未勝利戦1着の後はなかなか勝ちきれないレースが続いているが、祖母譲りの切れ味鋭い末脚を武器にしており、レジェンドが桜花賞(G1)の優先出走権をもたらすか、いっそうの注目が集まりそうだ。

 その一方で、スウィープフィートから乗り替わりとなるのが永島まなみ騎手である。

掛け替えのないパートナーと別れの時…

永島まなみ「無念」スウィープフィートは武豊と桜花賞トライアルへ…「憧れていた舞台」G1初騎乗も果たした掛け替えのないパートナーと別れの時の画像2
永島まなみ騎手

 同馬のデビュー戦からここまで5戦すべてで手綱を取り続けてきた永島騎手。2走前の昨年12月には、2歳女王決定戦となる阪神ジュベナイルF(G1)にも参戦した。

 当時デビュー3年目の永島騎手が「憧れていた舞台」と話すG1は、これが初騎乗。結果は7着だったものの、初戦から手綱を取り続けているパートナーと夢に見た舞台に立てたことは、永島騎手にとって一生の思い出になったとともに、スウィープフィートも掛け替えのない1頭となったに違いない。

 年明けもコンビを継続しエルフィンSに出走。まだ1勝クラスのスウィープフィートにとって春の牝馬クラシックを見据えるためにも、ここは勝利が必須条件となっていた。

 人馬は道中で中団を追走すると、最後の直線は各馬が荒れた内を避けて外を通る中、インコースを選択。永島騎手のステッキに応えてスウィープフィートはしぶとく脚を伸ばしたものの、ゴール前でライトバックとの追い比べで後れを取りクビ差で敗れた。

 レース後、永島騎手は「最後、馬場の悪いところを通ったことが、勝ち馬との差になったと思います。申し訳ありませんでした」と、直線での進路取りが明暗を分けたことに謝罪のコメントを残すこととなる。

 さらに後日、『競馬ラボ』に連載しているコラム『まなみの学び』の中でも「本当に悔しいです。あの差でしたので……」「(逃げたナムラ)エデンの外に出せれば結果は変わってきたかもしれません」と、結果を出せなかったことに改めて悔しさを顕にしている。

 収得賞金を積み上げることが叶わなかったスウィープフィートは、桜花賞トライアルのチューリップ賞へ向かうこととなったが、先述の通り手綱は武豊騎手に譲ることとなった。

「スウィープフィートと永島騎手のコンビはSNSやネット掲示板でも応援する声が多く見られていたので、ファンにとっても残念な乗り替わりとなるかもしれませんね。

ただ、エルフィンSは永島騎手も話している通り、内を突いたことが裏目に出てしまったようで、また2走前の阪神JFも出遅れから外々を回る多少チグハグな競馬。レース後には元JRA騎手の安藤勝己氏も『スウィープフィートはスタート遅れたことで焦ったな。直線まで我慢しとれば掲示板あった』とSNSで指摘していました。

また3走前の白菊賞(1勝クラス)2着のときも、永島騎手が少しアクセルを踏み遅れたことで勝ち馬に逃げ切りを許しており、ここ3戦連続でやや不完全燃焼の競馬も続いていました」(競馬誌ライター)

 昨年8月のデビュー戦から苦楽をともにしたパートナーとは、ここで一旦お別れとなる永島騎手。ただ乗り替わりにはなるものの、これまでの5戦で人気を下回る着順に敗れたことは一度としてなかった。

 先述のコラムでは「またコンビを組ませていただける時は頑張ります!」と、前向きなコメントを残していた永島騎手。再びスウィープフィートに跨る日が来ることを期待して待ちたい。

GJ 編集部

GJ 編集部

真剣勝負の裏にある真実に切り込むニュースサイト「GJ」の編集部です。これまで作成した記事は10000本以上。競馬歴10年超えの情報通が業界の「しがらみ」を取り払った「本音」や「真実」にも臆することなく、他のサイトとは一線を画したニュース、サービス提供を行っています。

真剣勝負の真実に切り込むニュースサイト「GJ」

Twitter:@GJ_koushiki

Instagram:@goraku.horse.racing0505

永島まなみ「無念」スウィープフィートは武豊と桜花賞トライアルへ…「憧れていた舞台」G1初騎乗も果たした掛け替えのないパートナーと別れの時のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

5:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
  2. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  3. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  4. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. JRA川田将雅「北村友一斜行」に激怒か。「不利を受けたなんて言うのは10年早い」数々の伝説と「これでも丸くなった」説
  7. 宝塚記念(G1)団野大成「謎降板」に関西若手のエースが関係!? 武豊の不可解な登場と突然のフリー発表…関係者を激怒させた「素行不良」の舞台裏
  8. 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
  9. JRA武豊「繰り返された愚行」に安藤勝己氏も困惑……故・近藤利一さんを怒らせた敗戦から15年、またも追いかけたディープインパクトの幻想
  10. JRA音無秀孝調教師「北村友はクビだな」から9年。 10年目の数奇な巡り合わせ「あのレース名」で思い出される「信頼」は取り戻せるのか