武豊の「4戦0勝馬が最速」の怪現象!? 函館スプリントS(G3)サトノレーヴよりも速かったのは未勝利の3歳馬

先週末からスタートした夏の函館開催。開幕週に行われたスプリント重賞の函館スプリントS(G3)を制したのは、浜中俊騎手が騎乗した2番人気サトノレーヴ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)。待望の初重賞制覇を遂げた期待馬は、秋のスプリンターズS(G1)でも侮れない存在となりそうだ。
16頭立てで行われた芝1200mの一戦は、ハナを主張したカイザーメランジェが前半600mを33秒4で飛ばす展開。これを2番手で追いかけたアサカラキングが直線で失速する中、3番手から力強く抜け出した内容に現在の充実ぶりも伝わった。
サトノレーヴはスプリンターズSでも侮れない存在に
「強い馬だと思っていたので、しっかり勝つことが出来て嬉しく思っています。競馬センスが一番の武器かなと思います。重賞馬になったので、秋の大きなところに挑戦していけると思うので、応援してあげてください」
浜中騎手がそう振り返ったように、ハイペースの好位にスッと取りつけるスピード、勝負どころで鞍上のゴーサインに反応した姿には、一流スプリンターとしての資質を十分に感じられる。
その一方で、レースの勝ちタイムが1分8秒4だった点に違和感も覚えたファンも少なくなかったかもしれない。
というのもこの日行われた、1R・3歳未勝利戦の勝ちタイムもまた、1分8秒4だったからである。
メインレースの頃に小雨が降っていたことは事実だが、発表された馬場状態はいずれも良。しかも比較対象が3歳未勝利なのだから、イメージ的にスプリント重賞の方が速くて当然のはずだが、実際は同じタイムだった。

「ネットやSNSでもメンバーレベルが明らかに格上のはずの重賞が、未勝利戦と同じタイムだったことについて触れていたファンもいましたね。かといって時計がすべてと言い切れないのも競馬です。
実は土曜の3歳未勝利戦で函館SSを大幅に上回るタイムがマークされていたんですよ。このレースの勝ち馬は武豊騎手とのコンビで鮮やかな逃げ切り勝ちを決めたナムラローズマリー。なんと1分7秒9で楽勝していました。
こちらも同日のメイン・函館日刊スポーツ杯(2勝クラス)の1分8秒6よりはるかに速い時計がマークされており、これに気付いたファンも不思議がっていましたね。土日の函館のレースをすべて見ていましたが、ハッキリとした理由は分からないままでした」(競馬記者)
■函館・芝1200m戦の勝ちタイム
・8日
1R・3歳未勝利 ナムラローズマリー 1.07.9
11R・函館日刊スポ杯 ナリタローゼ 1.08.6
・9日
1R・3歳未勝利 ベアゴーゴー 1.08.4
5R・2歳新馬 エメラヴィ 1.09.7
8R・3歳上1勝クラス クファシル 1.08.8
11R・函館SS サトノレーヴ 1.08.4
ご覧の通り、先週の土日函館の芝1200m条件で最も速い決着となったのが、武豊騎手の騎乗したナムラローズマリーである。いきなり1分7秒9の好時計が出ただけに、重賞の函館SSなら1分7秒台前半のタイムが出てもおかしくないようにも映ったが……。
とはいえ、記者もクビをかしげていたように明確な理由はよく分からない。一つ言えることがあるとすれば、先週の函館芝1200mを最も速く駆け抜けた馬は、重賞を制したサトノレーヴではなく、5戦目にして未勝利を卒業したナムラローズマリーだったということある。
ちょっとした“怪現象”が起こった開幕週の函館だが、今週末はどうなることやら……。
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