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レイデオロ「期待の星」が今週末デビュー!晩成かそれとも早熟か…2年目の巻き返しへ勝負の夏

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東京競馬場
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2世代目がデビューした種牡馬レイデオロ

 種牡馬レイデオロの2年目も厳しい船出となった――。

 2022年に生まれた現2歳馬が2世代目の産駒となるレイデオロ。安田記念(G1)が行われた2歳戦の開幕週に3頭がデビューしたが、そろって掲示板を外す結果に終わった(先週末は出走なし)。

 1つ上の初年度産駒は昨年6月のデビューからちょうど1年が経過。これまでJRAで走った106頭のうち、24頭が勝ち上がっているが、まだ重賞制覇を遂げた馬はいない。

 やや出遅れた感のあるレイデオロとは対照的に好ダッシュを決めたのは、競走馬としても種牡馬としても“同期”にあたるスワーヴリチャードだ。

 スワーヴリチャードの初年度産駒は、これまでJRAで70頭しか走っていないが、産駒の数で上回るレイデオロに匹敵する23頭が勝ち名乗りを上げている。しかも、ホープフルS(G1)を制したレガレイラのほか、スウィープフィート、コラソンビート、アドマイヤベルの3頭が重賞を勝っており、一気に人気種牡馬としてブレイクした。

「産駒のデビュー前は、レイデオロに対する評価の方が高かった印象もあったんですが……。今や立場は完全に逆転していますね。実際に両馬の種付け料を比べても、2023年シーズンはレイデオロが700万円、スワーヴリチャードは200万円でした。しかし、今年はレイデオロが500万円に下落した一方で、スワーヴリチャードは1500万円に大幅アップを果たしました」(競馬記者)

 一部の競馬評論家からは、種牡馬レイデオロに対して「産駒は晩成型で、これからが勝負」という声も聞かれるが、実は初年度産駒の成績は3歳になって悪化しているのが実情だ。

【レイデオロ初年度産駒の年齢別成績、6月9日時点】
2歳時 「14-12-15-100」(勝率9.9%、連対率18.4%)
3歳時 「19-4-16-209」(勝率7.7%、連対率9.3%)

 レイデオロ初年度産駒の2歳時と3歳時の成績を比べると、勝率はそれほど変わらないが、連対率は3歳になってほぼ半減。特に3歳の4月以降は、勝率5.1%と、じり貧状態で夏競馬を迎えている。この数字を見ると、晩成ではなく“早熟説”が疑われてもおかしくない状況だ。

今週末、楽しみな2歳馬がデビュー予定

 種牡馬として早くも窮地に立たされつつあるレイデオロだが、今週末に楽しみな2歳馬がデビューする。

 戸崎圭太騎手とのコンビで、土曜の東京5R・2歳新馬(芝1600m)に出走を予定しているドゥカート(牡2歳、美浦・宮田敬介厩舎)である。

 同馬の母キャットコインは、2歳秋のデビューから3連勝でクイーンC(G3)を制覇。桜花賞(G1)で7着に敗れて以降は勝利を挙げられなかったが、2~3歳春にかけて見せた強烈な末脚を記憶しているファンも少なくないだろう。

 母がそうだったように、この母系には仕上がり早の馬も目立つ。今年のケンタッキーダービー(米G1)で3着に入ったフォーエバーヤングや、2017年の札幌2歳S(G3)を制したロックディスタウンもこの一族出身だ。

 まだ緩さは残っているものの、追い切りで軽快な動きを見せ、いかにも初戦向きといった感じのドゥカート。あっさり初陣を飾るようなら、この夏にも父に待望の重賞Vをプレゼントしてくれるかもしれない。

GJ 編集部

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