
血統はレーベンスティールそっくり? トウカイテイオーの血を引くレイデオロ産駒の素質馬が今週デビュー
日本ダービー(G1)の翌週から始まった今年の2歳新馬戦。今後もまだまだクラシック戦線を賑わす素質馬がデビューするだろう。
8日の新馬戦(東京・芝2000m)に出走予定のレイデオロ産駒マグナレガリア(牡2歳、美浦・相沢郁厩舎)もその1頭だ。鞍上は田辺裕信騎手を予定しているとのこと。
マグナレガリアは、兄姉9頭中6頭が中央で勝ち上がっており、叔父にはマイルチャンピオンS(G1)を勝ったトウカイポイントがいる良血だ。
父は日本ダービー、天皇賞・秋(G1)と東京コースで活躍したレイデオロ。8月までの産駒成績は、スワーヴリチャードを始めとする新種牡馬たちに水をあけられていたものの、9月中旬に入って一気に調子を上げている。
素質馬レイデラルース、スノーライトニングが未勝利戦を勝利し、トロヴァトーレが新馬戦を快勝。主に1800~2000mの距離での好走が目立ち、新馬戦の条件はマグナレガリアにぴったりと言えそうだ。
管理する相沢調教師も「品のある馬体で、脚捌きは素軽く、競走馬として高い資質を持っているように感じます」「ぜひとも本馬もクラシック路線に挑みたいですね」と期待を寄せる好素材というだけではなく、注目すべきは本馬の母系だ。
セントライト記念Vレーベンスティールとの意外な共通点
母父にはトウカイテイオー、母母父にはリアルシャダイと、日本競馬ファンには馴染み深い名前が並んでいる。
実はこの母系は、先日のセントライト記念(G2)でソールオリエンス相手に完勝したレーベンスティールと全く同じ構成となっている。
母系が似ているとなると、マグナレガリアにはレーベンスティール並みの活躍を期待したくなるが、今回の新馬戦のライバルは手強い素質馬揃いだ。
まずは2021年のオークス馬ユーバーレーベンを姉に持つスクリーンヒーロー産駒マイネルレグルスが出走を予定。他にも、祖母にダンスインザムード、姉にヒップホップソウルを持つロードカナロア産駒グラウンドビートや、ダービー馬ワグネリアンを擁するブロードアピール牝系の出身で、現在絶好調のスワーヴリチャード産駒ベンサレムらも出走するようだ。
相手は手強いが、マグナレガリアはこの王道のコースと距離で勝ち上がり、レーベンスティールと共に、令和の時代に「母父トウカイテイオー旋風」を巻き起こせるだろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA「謎の主取り」ディープインパクト産駒「大盛況」も唯一の敗者……セレクトセール「平均2億円」ディープ特需に埋もれた“13番目の男”とは
JRA“6億円馬”ディナシー「セレクトセール最高落札馬は走らない」負の格言代表的存在が繁殖牝馬セールへ
アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- キタサンブラック産駒を超高価格で落札「謎の購買者」が2年連続で話題に? 昨年の落札馬は「有名オーナー」の名義に
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「庭先取引」の問題点を一変させたセレクトセール!億超え馬を落札する名物オーナーたちも登場…オープンでフェアな取引に多大な貢献【競馬クロニクル 第63回】
- JRA「6億円」の衝撃から3年、まさかの「名義変更」から2カ月。アドマイヤが“北の大地”で存在感を示す!
- JRAも「G1同日開催」を増やすべき? 香港春競馬「大変革」に日本競馬の進化を求める声も……
関連記事
武豊「かなり能力がある」ノーステッキで新馬戦快勝のパートナーを高く評価! 「骨折」で叶わなかったタッグでのクラシック参戦へ
川田将雅「成長が楽しみです」凱旋門賞馬の近親が圧倒的スピードで新馬戦圧勝! ダノン軍団「合計7億3700万円」コンビが見据える2歳G1・W制覇
海外G1馬を上に持つ「3億円ホース」がついにデビュー。リバティアイランドと同タッグの好素材など強敵揃うも「初戦突破&オープン出世」確定か
武豊「G1・9勝馬妹」と臨むリスタートの一戦! すでにオープン馬も輩出、大注目集める新種牡馬の産駒にいよいよ「初騎乗」へ
古馬オープンを「子供扱い」の衝撃…G1・4勝馬リスグラシュー「長男」シュヴェルトリリエがいよいよヴェールを脱ぐ