D.レーン「5戦5勝」から1年…「アノ個性派」の全弟とコンビ予定、宝塚記念当日の新馬戦は

上半期のグランプリ・宝塚記念(G1)が近づいてきた。今年は阪神競馬場がスタンドのリフレッシュ工事中のため、18年ぶりに京都競馬場で開催。登録馬は13頭に留まったが、ドウデュースはじめ、ジャスティンパレス、ベラジオオペラ、ソールオリエンスと4頭のG1勝ち馬が出走を予定している。
すでに13頭すべての鞍上が確定している模様だが、注目はシュトルーヴェと初コンビを組む豪州の名手D.レーン騎手の存在だろう。
レーン騎手が最後に日本国内で手綱を取ったのは、ちょうど1年前のエプソムC(G3)が行われた6月11日だった。
2019年の初来日から21年を除き、春のクラシックシーズンに合わせてJRAの短期免許を取得していたレーン騎手。ところが、制裁点数超過のため今春の来日は叶わず。制裁期間が終了したのが今月13日だった。
今回、中央では宝塚記念が行われる週の2日間のみの騎乗となるが、すでにシュトルーヴェ以外にも有力馬を確保しつつあるようだ。中でも注目は、始まったばかりの2歳新馬戦でレーン騎手がどの馬に跨るかだろう。
新馬戦で5戦5勝の離れ業を披露
「レーン騎手は22日土曜を東京で、23日日曜を京都で騎乗する予定です。
1年前は2歳新馬戦で5戦5勝の離れ業を披露。それもシュトラウス(東京スポーツ杯2歳S・G2)、ボンドガール(ニュージーランドT、G2)、ダノンエアズロック(プリンシパルS、L)など、後に重賞戦線で活躍した馬ばかりなので、今年のラインアップも大きな注目を集めそうです。
2歳新馬は土曜東京で2鞍、日曜京都では1鞍が組まれていますが、土曜はどうやらサトノカルナバルとソロモンに騎乗することになりそうです。どちらもノーザンファーム×堀宣行厩舎の馬で、前者はジャスティンスカイの全弟、後者はメイケイエールの全弟です。追い切りの動きなどから、いきなり2連勝を飾る可能性は十分にありそうですよ。
一方で、日曜の新馬戦は今のところ騎乗馬が未定。ルージュレアリーズ(武豊騎手)、サラコスティ(C.ルメール騎手)、エリキング(川田将雅騎手)といったノーザンファームの有力馬はすでに鞍上が確定済みですが、もう1頭、杉山晴紀厩舎のヴェルニッツがノーザンファームの生産馬で鞍上未定となっています」(競馬記者)
レーン騎手はこれまで実戦で一度も杉山晴厩舎の馬に騎乗したことがないが、ヴェルニッツを所有する吉田和美オーナーが2020年にレーン騎手が来日した時の契約馬主だった。
どの馬に騎乗するにせよ、レーン騎手の存在はルージュレアリーズら他の有力馬にとって、大きな脅威となるかもしれない。
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