「7馬身差」大楽勝の大器に第2のレモンポップの声!? ラムジェット凌駕の勝ちタイム…「7戦6勝」C.ルメールで連勝へ
19日のさきたま杯(G1)は単勝1.2倍の圧倒的1番人気に応えてレモンポップが優勝。サウジC(G1)12着からの巻き返しに成功し、4つめのG1タイトルを手中に収めた。
管理する田中博康調教師は「正直小回りコースというのは心配していたところでしたが、これだけの支持を得られて感謝しています」と、G1制覇に感無量といった様子だった。
大本命に相応しい貫録勝ちを決めたレモンポップだが、中間の追い切りでそのレモンポップと併せ馬で互角の動きを披露していたこともあり、ネットの掲示板やSNSなどで「第2のレモンポップになれる」と期待する声を寄せられている3歳馬がいる。
それが同じく田中博厩舎が管理するアッシュルバニパル(牡3歳、美浦・田中博康厩舎)だ。
アロゲート産駒の同馬は、全兄に米国のG1・2勝ケイヴロックがいる良血。ここまでキャリア3戦ながら、2勝2着1回というほぼ完璧な成績。前走は東京ダート1600mの1勝クラスに出走し、単勝1.1倍の圧倒的支持を集めると、その期待通りに7馬身差の大楽勝。4角を2番手で回り最後の直線で早め先頭に立つと、メンバー最速の上がり3ハロン35秒5を繰り出したのだから後続はなす術がなかった。
勝ちタイムはラムジェットも凌駕
しかも勝ちタイムの1分36秒2は、良馬場で行われた同コースの1勝クラスにおいて過去5年間で最速。開催時期こそ違えど、今年2月に行われた3歳オープンクラスの出世レース・ヒヤシンスS(L)の勝ち時計すらも0秒1上回っていた。
ちなみにヒヤシンスSを勝ったのがラムジェットだ。同馬は続くユニコーンS(G3)を2馬身半差で楽勝すると、今月5日の東京ダービー(G1)でも6馬身差の圧勝劇を演じた大物だったのだから、アッシュルバニパルへの期待も必然的に大きくなる。
そんな期待馬が、22日の日野特別(2勝クラス・ダート1600m)に東京で圧倒的な好成績を誇るC.ルメール騎手とのコンビで出走を予定しているのだから、注目するなというのが無理な話だ。
「(アッシュルバニパルを管理する)田中博師も『夢を持って戦っていける馬』と話すなど、相当の期待を抱いているようです。ルメール騎手と田中博厩舎の組み合わせは9日のエプソムC(G3)をレーベンスティールで制するなど、今年7戦6勝というハイアベレージ。新たな名コンビ誕生の予感もします」(競馬記者)
ここも難なく突破すれば、10月に開催される3歳ダート三冠の最終戦、ジャパンダートクラシック(G1)も視野に入ってくるだろう。このレースには先述したラムジェットや、ケンタッキーダービー(米G1)3着フォーエバーヤングなども出走を予定している。
今週末は宝塚記念(G1)にローシャムパークも出走を予定している田中博厩舎だが、その前に大器アッシュルバニパルがレモンポップに続くような走りを見せてくれるか注目したい。
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