D.レーン「1週間限定」も計11鞍に騎乗! 4戦連続1番人気で「敗退」、大ベテランのお手馬と新コンビ結成
タスティエーラとのコンビで昨年の日本ダービー(G1)を制するなど、中央G1・5勝を誇るオーストラリアの名手・D.レーン騎手が来日した。短期免許による日本での騎乗はおよそ1年ぶりとなる。
19日にはさっそく、宝塚記念(G1)で新コンビを組むシュトルーヴェの追い切りに騎乗。美浦の坂路コースを軽快に駆け上がると、「いい調教ができた。仕上がりも順調そう」と手応えを掴んだ様子だ。
今回の短期免許で中央競馬の騎乗は今週末のみ。宝塚記念が開催される日曜は京都で3鞍のみだが、土曜の東京では8鞍の騎乗依頼が集まった。
中でも、陣営のレーン騎手に対する期待がひしひしと伝わってくるのが、土曜9Rの清里特別(2勝クラス)に出走するニットウバジル(牡4歳、美浦・高橋文雅厩舎)ではないか。
清里特別でコンビを組むニットウバジル
ニットウバジルはデビュー2戦目の未勝利を、柴田善臣騎手とのコンビで勝利。昨年11月の1勝クラスも同騎手の手綱で制すると、以降5戦連続でコンビを組み続けている。大ベテランも初勝利の際には「いい馬になりそう」と期待を寄せていた。
しかし、2勝クラスに昇級後は4走連続で1番人気に推されるも4連敗……。2着はキープし続けていたのだが、前走では“4度目の正直”を決めるどころか連対すら外す3着に敗れた。
ちなみに同馬を所有する日東牧場と柴田善騎手といえば、過去にもニットウビクトリーやニットウスバルで主戦を務めるなど良好な関係といえる。そんな主戦が当日は東京にいるにもかかわらず、レーン騎手にスイッチしたことからも、陣営のこの一戦にかける意気込みが伝わってきそうである。
「ニットウバジルは前走3着に敗れましたが、善臣騎手が『今日はペースが流れませんでしたからね』とレース後に話したように、スローペースに巻き込まれる不運。騎乗内容に問題はなかったように思います。
ただレーン騎手が最強の助っ人外国人の一人であることも確か。今回の乗り替わりでニットウバジルが新たな一面見せるかどうか注目です」(競馬記者)
この他にはメインの江ノ島S(3勝クラス)でコンビを組む前走2着ドクタードリトル、新馬戦でコンビを組む堀宣行厩舎の2騎、ソロモンとサトノカルナバルも十分に白星が期待できそうだ。
26日の帝王賞(G1)ではセラフィックコールにも騎乗する予定のレーン騎手。1週間のみとはいえ、その手綱さばきを存分に堪能したい。
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