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永島まなみ「もったいなかった」不完全燃焼のリベンジへ! スプリントG1馬近親の「古豪」と狙う藤田菜七子、今村聖奈超え

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今年のマーメイドSを勝った永島まなみ騎手 撮影:Ruriko.I
今年のマーメイドSを勝った永島まなみ騎手 撮影:Ruriko.I

 宝塚記念(G1)も無事に終わり、3月24日の高松宮記念(G1)から始まった春のG1シリーズもすべて終了。今年の中央競馬は早くも後半戦へと突入していく。

 上半期のトピックスの1つといえば、デビュー4年目の永島まなみ騎手が初重賞勝利を挙げたことだろう。

 今月16日のマーメイドS(G3)で初コンビを組んだアリスヴェリテと大逃げを打つと、そのまま後続に2馬身差の押し切り勝ち。JRA所属の女性騎手としては藤田菜七子騎手、今村聖奈騎手に続く3人目の快挙となった。

 レース後の永島騎手は「めちゃくちゃ嬉しかったです」と話し、祝福のメッセージもLINEに120件ほど届いたそうだ。重賞を1つ勝ったことで「より大きな舞台で勝ちたいと思った」と、決意をまた新たにしている。これから始まる本格的な夏競馬でも目が離せない存在となりそうだ。

 そんな永島騎手は30日、小倉競馬場で行われる北九州記念(G3)にトゥラヴェスーラ(牡9歳、栗東・高橋康之厩舎)とのコンビで臨む予定だ。

G1馬アストンマーチャンの近親と北九州記念へ

 同馬は2007年のスプリンターズS(G1)を勝ったアストンマーチャンの近親にあたる良血。ここまで重賞勝ちこそないものの、昨年の高松宮記念ではわずか0秒2差の3着に好走した。いつタイトルに手が届いても不思議ではない実力馬の1頭である。

 1週前追い切りでは栗東の坂路で4ハロン51秒7の好タイムをマーク。今年で9歳を迎えているが、衰えは感じられない。跨った永島騎手も「しまいまでしっかり動けていた」と好感触を掴んだようで「自厩舎の馬ですし頑張りたいです」とレースに向けて気合十分だ。

 また、永島騎手はトゥラヴェスーラに1月のシルクロードS(G3)から継続騎乗となる。その前走は9番人気6着。人気を上回る着順に持ってきているだけに、決して悪くない結果に見える。

 しかし、レースは16番枠のスタートから終始外々を走らされる厳しい展開。トゥラヴェスーラは先述の高松宮記念で最内を強襲し3着に好走している。馬込みと荒れた馬場を苦にしないタイプだが、結局一度も内に潜り込めずに敗れると、永島騎手は「外枠でうまくインに入れず、もったいなかった」「枠の差だったと思います」とレース後に悔しさを滲ませていた。

 それから約5ヶ月。北九州記念で再び回ってきた手綱は、不完全燃焼に終わったシルクロードSのリベンジマッチにもなってきそうだ。

 先述の藤田騎手と今村騎手が手にしている中央の重賞タイトルは1つのみ。2勝以上挙げたJRA女性騎手は存在しない。新たな金字塔へ、永島騎手がトゥラヴェスーラとともに挑む。

GJ 編集部

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