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武豊、55歳でも「鉄人ぶり」証明した函館開催…ドウデュース敗戦もヤマニンウルスとG1視野、「レジェンド超え」の伏兵陣も要注意

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55歳のレジェンドはまだまだ元気 撮影:Ruriko.I
55歳のレジェンドはまだまだ元気 撮影:Ruriko.I

 6月8日から6週間続いた夏の函館開催も、ホウオウビスケッツと岩田康誠騎手が制した函館記念(G3)が行われた先週末でフィナーレ。今年のリーディングジョッキーに輝いたのは、13勝を挙げた横山武史騎手だった。

 昨年の覇者である佐々木大輔騎手は1勝差の12勝で2位。連覇の達成こそならなかったものの、デビュー3年目の若さで関東リーディングを経験した横山武騎手相手に善戦したことは、大きな自信となるはずだ。

55歳の武豊騎手が若手に劣らぬ互角の奮闘

 また、2位と同じ12勝を挙げながら2着の差で3位となったものの、一時は函館リーディングのトップに躍り出たのは競馬界のレジェンド・武豊騎手。ドウデュースと宝塚記念(G1・6着)に臨んだ23日は京都で騎乗し、今月7日もプロキオンS(G3・優勝)でヤマニンウルスに騎乗するため、小倉に“出張”と函館開催に皆勤した訳でもなかった。

 それでも上り調子の横山武騎手(25歳)、佐々木騎手(20歳)と互角に渡り合える体力は驚異的である。全体の乗鞍でも横山武騎手は90回(勝率14.4%)の騎乗機会、佐々木騎手は117回(勝率10.3%)と多く、武豊騎手の65回を大きく上回ってのもの。彼らを凌ぐ勝率18.5%をマークしており、机上の計算で同じ乗鞍なら事実上のトップといっても過言ではない。

 C.ルメール騎手(45歳)がもはや恒例行事となった夏休みを取り、全国リーディングで熾烈な争いを繰り広げているライバルの川田将雅騎手(38歳)も「身体のメンテナンスに専念するため」2週間の休養期間を設けたばかり。それだけに55歳の武豊騎手の気力体力の充実には驚かされる。

「函館から京都、小倉に1日だけ遠征する体力に感心させられます。ただ騎乗するだけではなく、しっかりと結果を残しているところが凄いですよね。現役最年長の柴田善臣騎手(57歳)や横山典弘騎手(56歳)も含めてベテラン勢が元気に騎乗している姿に勇気をもらった中高年も少なくないでしょう。

それぞれ人気のある騎手ですから、一目見ようと競馬場に足を運ぶファンもいます。世代交代の波が押し寄せる近年の競馬界ですが、まだまだおじさんたちにも頑張ってもらいたいですね」(競馬記者)

レジェンド以外にも要注意の騎手たち

 そんなレジェンドの奮闘の裏で密かに大活躍を見せた中堅ジョッキーがいたことにも触れておきたい。

 それは48鞍で11勝(勝率22.9%)を挙げた北村友一騎手と、34鞍で7勝(勝率20.6%)を挙げた岩田康誠騎手の2人である。

 例年は小倉を拠点にすることの多い前者は、4位の鮫島克駿騎手と同じ11勝で5位(2着の差)につけ、15日に盛岡競馬場で行われたマーキュリーC(G3)でも、5番人気の伏兵ビヨンドザファザーとのコンビでハナ差の2着に食い込む好騎乗。後者は先述した函館記念をホウオウビスケッツで優勝と好調。今週末から舞台を札幌に移す北海道開催でも引き続き要注意だ。

GJ 編集部

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