北海道「3年連続リーディング騎手」がまたもJRAで波乱演出!「少ないチャンスを活かせて、うれしい」9番人気1着で288万馬券!
「少ないチャンスを活かせて、うれしい」
北海道の名手・石川倭騎手が、今年もさっそく魅せてくれた。4日、札幌競馬場で行われた4R・3歳未勝利は9番人気のソルアマゾン(牡3歳、栗東・小栗実厩舎)が勝利。三連単は288万馬券の大波乱となった。
昨年12月に芝でデビューするも8、9、8着と良いところがなかったソルアマゾン。4戦目からダートに転向したが7、4、9着と苦しい戦いを強いられていた。
そして迎えた、この日のレース。ソルアマゾンは、これまで通りの後方待機策となった。しかし、陣営が9着に敗れた前走を「前が止まらなかった」と振り返っている通り、後方からの競馬が板についてきた本馬だが、どうしても前が止まる展開待ちになってしまう弱みがあった。
だが、石川倭騎手とコンビを組んだソルアマゾンは、これまでと違った。後方のまま向正面に突入すると、早めの進出を開始。3コーナーで先頭集団を射程圏に入れると、最後は粘るドゥザキャッチをクビ差で競り落とした。
「正直、ソルアマゾンにとって難しいレースになると思っていました。というのも、この馬は砂を被るのを嫌がる馬。それだけに1枠1番は致命的と思っていたのですが、石川倭騎手は『事前に砂をかぶるのを嫌がっているのは分かっていた』とのこと。『工夫して乗ろうと考えていた』という言葉通り、2コーナーで上手く外に出して、一気にポジションを上げることができたのが、最大の勝因だと思います。地方からの参戦で、ソルアマゾンに乗るのも初めてでしたが、さすが北海道のリーディングジョッキーですね」(競馬記者)
JRAの競馬ファンにはあまり知られていないかもしれないが、石川倭騎手といえば、ホッカイドウ競馬のトップジョッキー。2019年から3年連続でリーディングに輝いただけでなく、まだ29歳ながら通算1100勝を誇っている。今年もリーディング首位を独走する日本でも指折りの名手だ。
「基本的にJRAでは函館・札幌の北海道シリーズにしか参戦しませんが、昨年も11番人気を勝利に導いているように、石川倭騎手は追い掛けるだけで金になるジョッキー。まだ、知らない人も多いと思うので、早めにチェックしておいた方が良いですよ」(別の記者)
「フットワークが良くて、あまり欠点がない馬。事前に砂をかぶるのを嫌がっているのは分かっていたので、工夫して乗ろうと考えていた。いい走りをしてくれました」
レース後、ソルアマゾンをそう称賛した石川倭騎手。ちなみに昨年は15鞍に騎乗したが、人気を下回ったのは2回だけ。今年はこれがJRA初騎乗となったが、見事に勝利を挙げた。
また、この日のメインのエルムS(G3)では12番人気のシルトプレを4着。JRAで見られるのはほぼ夏の北海道シリーズ限定だが、知っておいて損のない名手だ。
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