
【小倉2歳S(G3)展望】新種牡馬タワーオブロンドンが“勝負駆け”!

9月1日、中京競馬場では小倉2歳S(G3、芝1200m)が開催される。早期の2歳重賞だが、最近の勝ち馬はナムラクレアやメイケイエール、ファンタジストのように翌年のクラシックよりも、将来的にスプリント戦線を賑わす馬が目立つ。さっそく展望していきたい。
将来のスプリンター候補ということで、まずは2019年のスプリンターズS(G1)を制した新種牡馬タワーオブロンドンに注目したい。何故なら、現在勝ち上がっている4頭の内、2頭が有力馬として登場するからだ。
1頭目は小倉・芝1200mの2歳未勝利を勝ち上がったレイピア(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)だ。
芝1400mのデビュー戦こそキトンインザスカイの2着と後れを取ったが、距離を短縮した2戦目で本領発揮。抜群のスタートからハナを奪うと、あっさり逃げ切って見せた。特筆すべきは勝ち時計の1:08.2。これは同日の3歳以上1勝クラスの同1:09.0より0.8秒も速い、同日No.1の好タイムだった。
ちなみに昨年の小倉2歳Sの勝ち時計は1:08.6。額面通りなら、この馬のスピードはここでも十分に通用するはずだ。
2頭目はアーリントンロウ(牡2歳、栗東・松下武士厩舎)だ。
こちらもデビュー戦で2着に敗れたが、2走目を好時計で勝利。ただし、近2走は共に1400mで、1200mは今回が初挑戦になる。それでも本馬が注目に値するのは、その背景にありそうだ。
新種牡馬タワーオブロンドンの産駒とはいえ、母母父がポリッシュネイビー、母父がマーベラスサンデーと決して良血とは言えないアーリントンロウ。実際に兄弟は500万円程度で取引されており、好種牡馬のパイロ産駒である1つ上の姉でさえ、一昨年のサマーセールで1375万円(以下、税込み)だった。
本馬も昨年の同セールで1320万円で取引されている。ただし、購入者はあのノーザンファームだ。
その後、ノーザンファーム系一口馬主クラブのシルクレーシングの所属馬となったアーリントンロウ。単純にノーザンファームが目を付けたというだけでも本馬の素質を物語っているといえるが、募集価格は6万円×500口。取引価格の倍以上となる3000万円である。つまりは、それだけノーザンファームが本馬を高く評価しているということだろう。
実績面なら、エンドレスサマー(牡2歳、美浦・上原佑紀厩舎)が断トツの存在だ。
函館・芝1200mのデビュー戦を逃げながらも上がり3ハロン最速の末脚で快勝すると、勢いそのままに函館2歳S(G3)に出走。ハナこそニシノラヴァンダに譲ったが、2番手からしっかりと3着を確保。敗れはしたが収穫の多い一戦だった。
父アルアインは今年が2世代目になるが、初年度は弥生賞ディープインパクト記念(G2)を勝ったコスモキュランダを輩出した。24日時点で2世代目ではエンドレスサマーが唯一の勝ち上がりとなっているだけに、ここで二の矢を放っておきたい。
アブキールベイ(牝2歳、栗東・坂口智康厩舎)にも一発がありそうだ。
福島・芝1200mのデビュー戦の勝ち時計1:11.0は特別目立ったものではないが、中団から上がり3ハロン最速の末脚で差し切る味のある競馬。鞍上の石川裕紀人騎手も「コントロールが良い。こちらの指示通りにレースができる」と2歳馬離れした操縦性の高さを評価している。
父はタワーオブロンドンが勝った前年のスプリンターズSを制したファインニードル。これまで目立った活躍馬はいないが、1世代目のウメムスビがカンナS(OP)を、クルゼイロドスルがジュニアC(L)を勝利し、2世代目のカルチャーデイがファンタジーS(G3)を勝つなど、産駒は早期から結果を残している。3世代目のアブキールベイも続きたいところだ。
他にも小倉・芝1200mを1:09.2で勝ち上がったタマモティーカップ(牝2歳、栗東・高橋亮厩舎)、新潟・芝1400mを逃げ切ったジャスパーディビネ(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)なども面白い存在だ。
果たして、ナムラクレアやメイケイエールに次ぐスピードスターは現れるのか。小倉2歳Sは9月1日の15時35分に発走予定だ。
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