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アスコリピチェーノ、ピューロマジック、はたまた砂のレガレイラ…今年の3歳牝馬は超ハイレベル?

アスコリピチェーノ
アスコリピチェーノ 撮影:Ruriko.I

ライトバックが無念の除外も、3歳牝馬の快進撃はこれから?

 先週の新潟記念(G3)で競走除外となったライトバックについて、騎乗していた坂井瑠星騎手が自身の公式X(旧Twitter)を通じて説明した。

「ご心配とご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ありませんでした」と綴った坂井騎手によると「返し馬の後にゲートに寄ろうとしなかったので、係の人に引っ張ってもらったのですが、その後ハミが外れてしまいました。ハミがないまま最後の直線まで走ってしまい、これ以上走るのは危険と感じて飛び降りる判断をしました」とのこと。

 坂井騎手も「幸いライトバックに酷い怪我はなく、僕も大丈夫です」と綴っているが、JRAの発表によるとライトバックは四肢挫創とのこと。上手く立て直すことができれば、秋華賞(G1)でその姿が見られるかもしれない。

 新潟記念では除外となるまで1番人気に支持されていただけに残念な結果になってしまったが、“3歳牝馬祭り”は今週こそが最高潮。何故なら、週末に行われる紫苑S(G2)、セントウルS(G2)、そして京成杯オータムH(G3)の3重賞の1番人気を、すべて3歳牝馬がジャックする可能性が高まっているからだ。

 秋華賞トライアルの紫苑Sはもともと3歳牝馬限定戦なので、3歳牝馬が1番人気になるのは当然だが、7月のクイーンS(G3)2着とすでに古馬相手に実績のあるボンドガールが抜けた存在だ。

 また、スプリンターズS(G1)の前哨戦には6月の北九州記念(G3)を勝ったピューロマジックがサマースプリントシリーズ王者を懸けて出走。仮に1番人気になれば2006年以G2へ昇格して以降、初の3歳牝馬の1番人気となる。

 一方、京成杯AHに出走予定の2歳女王アスコリピチェーノは、断トツの存在だ。昨年12月の阪神ジュベナイルF(G1)を勝っただけでなく、この春も桜花賞(G1)、NHKマイルC(G1)で共に2着。よほどのことがない限り1番人気は譲らないだろう。

 新潟記念のライトバックに続き、秋競馬の開幕を告げる3重賞の1番人気を3歳牝馬が独占するとなれば、それだけで世代のレベルの高さを物語っている。

「バリエーションが豊富なことも、今年の3歳牝馬の層の厚さを物語っていますね。チェルヴィニアらクラシック路線を中心に、短距離のピューロマジック、マイルのアスコリピチェーノと、秋は様々なところで3歳牝馬が大きなレースを狙えそうです。

ダートに目を向けても、関東オークス(G2)を7馬身差で圧勝したアンデスビエント、砂のレガレイラこと東京ダービー(G1)で3着だったアンモシエラは、すでに牡馬相手に互角以上の戦いを演じています」(競馬記者)

 また、7月のクイーンSでボンドガールを破って重賞初制覇を飾ったコガネノソラも3歳牝馬だった。同レースで3歳牝馬がワンツーを決めたのも、2000年に古馬へ開放されてから初となる。

 おそろしいのは、これらにホープフルS(G1)を勝ったレガレイラ、桜花賞馬のステレンボッシュ、オークス馬のチェルヴィニアといったトップクラスが控えているということだ。果たして3歳牝馬の快進撃はどこまで続くのか。まずは今週末を楽しみに待ちたい。

GJ 編集部

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