ウシュバテソーロより先にダート重賞制覇!レモンポップ撃破の名牝引退を惜しむ声

3日間開催の先週末は、JRA重賞の府中牝馬S(G2)だけではなく、盛岡競馬場でもマイルCS南部杯(G1)が開催された。
このレースには今年のフェブラリーS(G1)を制したペプチドナイル、昨年の覇者レモンポップの2頭が参戦した。逃げたレモンポップに外からペプチドナイルが並び掛け、直線は両者のマッチレース。最後は3/4馬身でレモンポップが叩き合いを制したが、G1馬2頭の激闘は見応え十分の好レースだった。
1.1倍の単勝オッズが示す通り、実績も実力も申し分のなかった王者だが、スターダムにのし上がる前には苦戦した相手もいた。
レモンポップの天敵は志半ばに引退
その相手こそ昨年2月に引退し、繁殖牝馬入りしたギルデッドミラーである。ネットやSNSでも一部のファンからレモンポップを負かした馬として名前が挙がっていた。
本馬は3歳春のアーリントンC(G3)で2着、NHKマイルC(G1)で3着と芝のマイル重賞で活躍。クラシックには縁がなかったものの、古馬になっても牝馬限定重賞で好走していた馬だった。
ここまではよくあるケースだが、転機を迎えたのは5歳の夏。初ダート挑戦となった8月新潟のNST賞(OP)で2年5か月ぶりの勝利を手にすると、続くグリーンチャンネルC(L)でデシエルトの2着。そしてダート3戦目となった武蔵野S(G3)で初顔合わせとなったレモンポップを撃破したのだ。
2度目の対決となった根岸S(G3)では、先に抜け出したレモンポップを捕まえられなかったものの、内容的には互角以上のレースをしており、来たるフェブラリーS(G1)で3度目の対決に持ち越されることとなった。
しかし、決戦を前に繋靭帯炎、第一指骨の剥離骨折が判明した結果、無念の引退。コンビを組む三浦皇成騎手のJRA・G1制覇の夢も先延ばしとなってしまった。
「ダートで4戦2勝の成績を残しましたが、正直言って三浦騎手の騎乗には残念なところも多かった印象です。道中の進路取りやポジション取りも後手に回って苦しいレース展開を強いられていました。それでも勝っていたギルデッドミラーが素晴らしいともいえますし、もしフェブラリーSで初JRA・G1制覇を成し遂げていたら、三浦騎手にとっても一皮むけるチャンスになったかもしれませんね」(競馬記者)
ギルデッドミラーが武蔵野Sを制した1か月後に同じくオルフェーヴル産駒のウシュバテソーロが東京大賞典(G1)を勝利。天敵不在のフェブラリーSを優勝したレモンポップもスターの階段を駆け上がっていった。
ただ、ダートでわずか4戦ながら鮮烈なインパクトを残したギルデッドミラーの不運は非常に残念。陣営が引退を決断した理由の一つとして大きかったのは、すでに6歳を迎えていたことだ。もし、もう少し早い段階でダートに転戦していたなら、歴史に名を残す名牝となったかもしれない。
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