武豊「俺の庭」でルメールに並ぶ大爆発!ドウデュース以来の1日6勝、菊花賞デーに期待の新馬も大差勝ち

先週の開催は武豊騎手が土日で6勝の大爆発。自身も「俺の庭」と豪語する京都競馬場で熟練の手綱捌きが冴えに冴えた。
初日の土曜は1Rの未勝利でいきなり勝利を収めると、6Rの1勝クラス、10Rの3勝クラスで勝利。スマートフォルスに騎乗したメインレースのオータムリーフS(OP)は、2着に敗れたものの、1日3勝の好発進を決めた。
武豊がドウデュースのデビュー勝ち以来の1日6勝
そして一際存在感を発揮したのは、同じく3勝を挙げた日曜だ。3Rの2歳新馬でコンビを組んだフェデラーがゴールまで馬なりの大差勝ち。追走に苦しむ他馬を置き去りにする大楽勝を決め、武豊騎手も「強かったですね。すごく速いという感じではないですが、最後まで余裕がありました」と振り返ったほど。「回ってきただけ」にすら映るレースぶりながら、騎乗した本人は速く感じなかったのだから、よほどクッションがいいのだろう。高級な外国車のような乗り味だったのかもしれない。
続く5Rの2歳新馬もヤマニンブークリエで連勝。そして9Rの清滝特別(2勝クラス・芝2200m)では、菊花賞(G1)でコンビを期待されたサブマリーナに騎乗し、最後方から大外を豪快に伸びて4馬身差の圧勝を決めた。この時点で2日連続の3勝となり、ルメール騎手と並ぶ土日計6勝も3年前の9月小倉以来の快挙。ちなみにこの週はドウデュースのデビュー勝ちも含んでいた。
ただ、中でも圧巻だったのは日曜のメイン・菊花賞(G1)だろう。
惜しくも3着に敗れたとはいえ、7番人気のパートナーを華麗な手綱捌きで勝利寸前まで導く好騎乗。8枠17番という不利な枠を引きながら、3~4コーナーにかけて思い切ったマクリでファンを魅了した。逃げると目されたメイショウタバルが控えたこともあり、道中は思いのほかスロー。出入りの激しい競馬に苦戦する内の馬を尻目に外から伸び伸びと進出し、4コーナーで先頭に立つ強気な騎乗だった。
「冷静さを失った人馬が多かった菊花賞で動かずに泰然自若としていたC.ルメール騎手とアーバンシックも素晴らしかったですが、ルメール騎手を焦らせるには十分な走りだったと思います。
ただ、武豊騎手ファンとしても知られるルメール騎手だけに、絶好のペースメーカーにもなってしまいました。直線でもアドマイヤテラを目掛けて仕掛けていましたね。豊さんについて行けば間違いないとうことだったんでしょう(笑)」(競馬記者)
レース後に公開されたルメール騎手のジョッキーカメラの映像内でも、真っ先にレジェンドに駆け寄って「推し」の着順を確認するシーンも微笑ましかった。
公私ともに蜜月の仲である2人だが、今週末の天皇賞・秋(G1)でも武豊騎手はドウデュース、ルメール騎手はレーベンスティールで激突する。
勢いの止まらないリーディングジョッキーとゼンノロブロイ以来20年ぶりの古馬三冠を狙うドウデュースとレジェンド。秋のG1戦線で目が離せない両者の戦いに注目だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA横山典弘「ポツン」について激白!「俺のポツンがあまり好まれていないことはわかってる」知られざる「2つ」のポツンと、それでも続ける理由とは
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 2017年競馬「流行語大賞」発表! 浜中俊騎手の「もういいでしょう」を退け『2017競馬・流行語大賞』に選ばれたのは……
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
















