
JRA・G1「トレンド継続」で武豊らにチャンス到来!? 秋華賞(G1)有力馬に騎乗する今年G1未勝利ジョッキーは?

29日、中山競馬場で行われた秋のスプリント王決定戦・スプリンターズS(G1)は、9番人気のルガル(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が勝利。春の高松宮記念(G1)で1番人気に支持された大器がその実力を証明した。
「騎手生活をしてきて、本当に良かったです」
レース後、そう喜びを爆発させたのは7年目にしてG1初制覇を成し遂げた西村淳也騎手だ。「高松宮記念で悔しい思いを」してから見事なリベンジ。「競馬のこと、なんも覚えてないです」と無我夢中で追い続けた先に待っていたのは待望の頂きだった。
また、この結果によって、さらに1つ継続したのが2024年のG1開催におけるトレンドだ。
例年通りフェブラリーS(G1)から幕を開けた今年のJRA・G1戦線だが、まずは藤岡佑介騎手がペプチドナイルを初のG1制覇に導くと、続く高松宮記念では坂井瑠星騎手がマッドクールで勝利。
そこから大阪杯(G1)は横山和生騎手、桜花賞(G1)はJ.モレイラ騎手、皐月賞(G1)戸崎圭太騎手、天皇賞・春(G1)を菱田裕二騎手と次々と異なる騎手が勝利。気が付けば、春の締めくくりとなる宝塚記念(G1)を終えて、「すべて異なる騎手が勝利」という珍事が起こった。
ちなみに昨年はC.ルメール騎手がG1・7勝の大活躍。そのラインバルとなる川田将雅騎手も5勝を挙げる活躍で、わずか2人で合計12勝と極端に集中した。その反動というわけではないだろうが、今年は多くのジョッキーがG1勝利の歓喜を味わっている。
そんな流れに導かれるように、秋G1の開幕戦となったスプリンターズSを西村騎手が勝利。これがキャリア初のG1勝利ということは、当然2024年のG1開催におけるトレンドも継続したわけである。
そうなると気になるは今週末の秋華賞(G1)だが、トレンドに乗るならチャンスが大きいのはクイーンS(G3)で古馬を一蹴したコガネノソラに騎乗する丹内祐次騎手か。紫苑S(G2)を勝ったクリスマスパレードの石川裕紀人騎手、重賞で常に上位を賑わせているボンドガールの武豊騎手辺りもそろそろ“順番”が回ってくるかもしれない。
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