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天皇賞・秋も「9戦7勝」ルメールで決まり?武豊ドウデュース、リバティアイランドに「最弱世代」の遅れてきた大物が挑戦状

C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I
C.ルメール騎手 撮影:Ruriko.I

 先週の菊花賞(G1)は、C.ルメール騎手の2番人気アーバンシックが優勝した。

 逃げると目されていたメイショウタバルが控えたこともあり、前半から中盤にかけて意外なスローペースで流れたが、道中で動かなかったのが好位で追走したルメール騎手。名手武豊が後方からマクって4コーナーで先頭に立つ奇襲を仕掛けたものの、大好きな恩人を目標に追い出し、ゴール前でしっかり交わし去った。お互いのことをよく知る2人だけに、ルメール騎手としても絶好のペースメーカーとなったのかもしれない。

秋重賞「9戦7勝」ルメール騎手を買えば間違いなし?

 これが初G1勝ちとなったアーバンシックは前走のセントライト記念(G2)でルメール騎手と初コンビ。一夏を越えて精神面や馬体の成長があったにしろ、後ろからの競馬で末脚不発の目立った春とは見違えるような優等生の競馬だった。

 元主戦の横山武史騎手としても思うところはあるだろうが、ルメール騎手が乗った途端にG2とG1を連勝されては、自身の力不足と向き合う必要もありそうだ。将来の競馬界を背負って立つ一人と期待される有望株だけに、悔しさをバネにしてさらなる成長に期待したい。

 また、菊花賞には前走でルメール騎手が手綱を取った馬が4頭出走。7着に敗れたシュバルツクーゲルは、WASJ第2戦の抽選で騎乗した馬であり、実質はアーバンシック、ヘデントール、アドマイヤテラの3頭がお手馬といえる相手。プレッシャーがあったと振り返ったルメール騎手だが、3着以内を独占したこの中から勝ち馬を選んだ相馬眼はさすがといえる。

 ただ、長距離戦の名手武豊の騎乗したアドマイヤテラが、能力を余すところなく出し切って3着に入ったように映った一方、後手に回った戸崎圭太騎手のヘデントールに関しては、「もしルメールが乗っていたら勝てたのではないか」とも感じた内容。2頭についてはルメール次第の印象も残った。

 実際、この秋のルメール騎手は他騎手の追随を許さない無双状態。9月に入って京成杯オータムH(G3・アスコリピチェーノ)、セントライト記念(G2・アーバンシック)、オールカマー(G2・レーベンスティール)、毎日王冠(G2・シックスペンス)、秋華賞(G1・チェルヴィニア)、アイルランドT府中牝馬S(G2・ブレイディヴェーグ)、そして菊花賞(G1・アーバンシック)とG1・2勝を含む9戦7勝と手が付けられない状況である。

 ここまで来るともはや「エンドレスエイト」「デジャブ」「親の顔より見た」といってもおかしくないほど。今週末の天皇賞・秋(G1)では、レーベンスティールとのコンビが決定したが、「またルメールか」という結末も念頭に入れておく必要があるだろう。

 菊花賞馬アーバンシックにしても同じ中山の芝2200mが舞台のオールカマーを勝ち時計で0秒2上回っていた。年長馬相手に苦戦が続き、史上最弱と揶揄された4歳世代もルガルがスプリンターズS(G1)を制して反撃の狼煙を上げたばかりだ。

 コンビを組むレーベンスティールもアーバンシックと同じくルメール騎手が騎乗してエプソムC、オールカマーと連勝を決めた。古馬三冠を目論む武豊騎手とドウデュースや昨年の三冠牝馬リバティアイランドは強敵だが、今のルメール騎手なら大仕事をやってのけそうな雰囲気がある。

 エプソムCを59キロで楽勝した東京コース。遅れてきた大物が末脚を炸裂させるシーンがあっても驚けないはずだ。

GJ 編集部

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