真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.08.01 09:00

JRAの殿堂入り「記者投票」は止めるべき!? 全体の約21%「該当馬なし」の崩壊……新制度が投票する気のない”無気力”記者の温床に
編集部
例えば、今年惜しくも殿堂入りを逃したロードカナロアにしても、来年には本馬以上の実績を引っ提げて引退した、2015年の年度代表馬モーリスが投票対象に加わる。物理的に4分の3の投票を獲得できるのは毎年1頭しかいないため、来年もロードカナロアが選定されることはまずないと考えられる。
さらに翌年となると現役王者となるキタサンブラックや、この秋に凱旋門賞に挑戦するサトノダイヤモンドらも投票対象に加わってくる可能性もあり、ロードカナロアはますます厳しい立場に立たされる可能性が高い。したがって、この日本競馬史上最強のスプリンターにとっては、今年こそが最大のチャンスだったという可能性もあるのだ。
ただ、これだけの名馬が今年殿堂入りを果たせなかった理由は、馬の実績というよりも、この記者投票という制度自体に問題がある気がしてならない。
実際に、今年の選定投票に参加した記者は207名。「1人4票」の投票権があるので、順当に考えれば最大828票(207×4)が投票されるはずである。しかし、JRAの公式HPで発表された結果の合計投票数は652票。つまり残りの176票は「該当馬なし」という結果になっているのだ。
無論、投票はあくまで個人の主張なので、基本的にはどうしようと自由である。しかし、あまりにも多くの「該当馬なし」に、どれだけの意味があるのかは甚だ疑問だ。
それも176票、全体の約21%にあたる”白票”がありながら、顕彰馬の選定条件は全体の75%の票の獲得が必要。記者数の75%という考え方ながら、ここにこの制度の”歪み”が存在しているのではないだろうか。
さらに問題なのは、投票を管理するJRAの姿勢だ。
PICK UP
Ranking
17:30更新「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
武豊が社台に干された「曰く付き」阪神JF……”引退説”が囁かれた大スランプの原因「ダンスファンタジア事件」とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA全面協力アニメ『群青のファンファーレ』が大コケ!? 『ウマ娘』の対抗馬として4月からスタートも、「話題」を殆ど耳にしないワケ
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……