JRAの白毛×香港ホワイト!? シロニイはエピカリスへの挑戦権を得ることができるのか……
アイドルホースとして知られたブチコの全弟であるシロニイ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)が、今週末に開催される天草特別に出走する。鞍上は短期免許で来日したD.ホワイト騎手が務めるため、”白白コンビ”としても注目されているようだ。
主にダートで活躍し、3歳の早い時点で2勝目を挙げてオープン馬となっていたシロニイ。ダート馬として期待されていたが、突如として皐月賞(G1)のトライアルレースである若葉Sへ出走を表明して競馬ファンを驚かせた。
その若葉Sでは好スタートを決め、レース序盤は前方の好位置をキープ。だが4コーナーを回って直線に入ると脚が伸びず4着に終わり、優先出走権を獲得することはできなかった。さらにレース後に軽い骨折も判明。シロニイの挑戦は失敗に終わっていた。
休養を経て主戦場であるダートへ復帰するシロニイは、2日に行われた最終追い切りで53秒7-12秒2を記録するなど軽やかな動きを見せた。また管理する池江調教師は「スポーツ報知」の取材に対し、順調に回復していることをアピール。また、今週末の九州は悪天候が予想されているが「雨が降っても大丈夫だし、パワーもある」と初となる古馬との対戦にも自信をのぞかせている。
「天草特別にはレパードSの抽選に漏れた素質馬・アディラートが戸崎圭太騎手を背に参戦予定。同馬はこれまで1000万下では2戦連続2着に終わっているため、今回で勝利して3度目の正直としたいところでしょう。復帰戦となるシロニイにとっては、一番のライバルになることが予想されています」(記者)
シロニイは白地に斑模様を持ちアイドル的な人気を獲得している。だが、シロニイなどのシラユキヒメ産駒の白毛馬は、過去にユキチャンが地方交流重賞の関東オークス(G2)を勝利しているものの、中央重賞制覇は成し遂げていない。そのためこの一族は人気先行の面が強く、それと実力が釣り合っているとは言い難いのは確かだ。
シロニイが天草特別を勝利すれば、その後兄姉初の中央重賞制覇も視野に入ってくるはずだ。容姿ではなくシロニイはその走りでファンを魅了することができるのか? かけられている期待は大きい。
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