JRA参戦『DMMバヌーシー』の「出資内訳」が明らかに! 画期的「返還システム」とその詳細とは
一方、上記画像の【備考】部分において対象期間が定められている項目は「返還対象となる部分」である。育成牧場でのトレーニングを積むための「育成費」や入厩後の「厩舎預託料」などは、定められた期間内で馬が競走能力を失ってしまったり死亡した場合、残り期間分の金額が「返還される」ということになる。「治療費」や「登録料・輸送費その他」に関しては、利用されなかった手付かずの金銭、または利用されても残ってしまった金銭は返還される。
「情報料」も返還については同じで、『DMMバヌーシー』の特徴である近況動画や、馬の紹介VTR、厩舎紹介VTR、騎手や厩務員の紹介VTRの撮影、並びに撮影班の移動費などに割り当てられている。DMM.com証券側はこのサービスあってこその『DMMバヌーシー』としており、出資者には是非ともこの部分の出費を納得いただきたい思いが強いとのこと。
「システム利用料」に関しては、『DMMバヌーシー』アプリやDMM.com証券の金融データベースシステム、バックシステムなどにかかる費用。現在募集馬が9頭と少ないため、1頭あたりにかかる「システム利用料」が初期はどうしても高くなる。だが、仮に募集馬が今後10倍の90頭になった場合、現在の費用の1/10の「システム利用料」になるなど、将来的に負担を軽くする方針を打ち出すようだ。
さらに、DMM.com証券のカスタマーサポートなどにかかる「ファンド運用管理費」が全体の1.6%、DMMドリームクラブの管理費となる「クラブ法人運用管理費」が全体の0.4%の割合で設定されている。
返還の有無は以上だが、例外的なのが「取得権対価」。出資した馬が牡馬の場合、引退後に種牡馬として販売されると代金の20%がクラブの手数料となり、残りの80%は出資者に分配される。またリース供用が開始された場合には20%が手数料となるものの、残額から繁殖預託料などの経費を引いた額が出資者に分配される予定だ。
一方、「ラヴズオンリーミーの2016」のように牝馬の場合は、また違うプランが用意されている。牝馬は馬の購入代金の30%で繁殖牝馬(6歳3月末時点)として売却される契約が結ばれている。そして、この売却代金は同馬のファンド購入金額に充てられているようだ。これにより、1口単位の額をさらに安価にすることが可能になる。たとえば、ジャパンC連覇のジェンティルドンナの全妹であるドナブリーニの2017は3億7000万円で落札されているため、販売価格は約1億2000万になる。これは決して少なくない額だ。
以上を踏まえた上で、「ラヴズオンリーミーの2016」が故障等のトラブルで死亡、引退した際の『返還』の金額や内訳をシミュレーションする。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
大注目『DMMバヌーシー』の「出資馬」が判明! キタサンブラックの全弟、ジェンティルドンナの全妹を筆頭に豪華ラインナップがズラリ
何故『DMMバヌーシー』JRA参入は支持されるのか? 事業統括者・野本巧氏が語る「感動の共有」から見える馬主の「本懐」(特別インタビュー企画)
DMM.comが「7億円投資」でJRAに参戦! IT業界の超大物が新設する「DMMドリームクラブ」1口馬主の常識を覆す画期的システムの「狙い」とは
馬券に直結する夏男は誰だ! この夏絶好調のお祭りジョッキーは武豊?それともやっぱりあの男?
JRA菊沢一樹騎手は「未成年飲酒」で騎乗停止!? 思い出される「未成年騎手泥酔タクシー暴動」事件