「ベスト・オブ・日本ダービー」はファンそれぞれにある! ディープインパクト断然1位も、思いが爆発!?
日本競馬における「象徴的」なレースは、やはり今月末に開催される日本ダービー(G1)だろう。競走馬にとっては一生一度の「夢舞台」であり、すべての関係者にとっても「ダービー勝利」を超える栄誉はない。ファンにとっても重要度は同じではないか。
そんな中、JRAは12日「日本ダービーに関する意識調査」を実施し「ベスト・オブ・日本ダービー」を選出。これは「名勝負」「感動」「最強世代」の3項目でそれぞれ最高だと思うものを調査したものだそうで、合計票数の多い開催年・優勝馬を選んだ。
1位は、大方の予想通りかもしれないが、2005年の第72回開催を制したディープインパクトであった。日本競馬でもダントツの印象を残す名馬であり、現在は種牡馬としても競馬界をリードするトップランナーということで、この結果も当然か。2位には13年の第80回開催を制したキズナが入り、親子でのワンツーとなった。どちらの騎乗も武豊騎手が務めており、「やはり競馬は武豊」という感想も聞こえてくる。
これも必然だが、ファンには個々に思い入れのあるダービーがあり、この結果に”異議”を唱える声もある。その気持ちは至極もっともである。
スペシャルウィークでの武豊ダービー初制覇、アドマイヤベガでの連覇、3連覇を狙ったエアシャカールを葬ったアグネスフライトと河内洋の悲願など、当然武豊がらみのものも多い。
他にも「ナリタブライアン一択」「メイショウサムソンが渋くてよかった」「ウオッカじゃないのか」「ディープよりキングカメハメハ」「ミホノブルボン」「オルフェーヴルじゃないのか」「初めて買ったのがシンボリルドルフだから」などなど、本当に様々な意見が出されている。中には「ディープで見始めた世代が投票に多いのでは」と苦言を呈する声まである。なんとも熱い、熱い思いを感じさせる。
「ダービー馬のオーナーになることは、一国の宰相になるより難しい」というウィンストン・チャーチルの名言もあるが、競馬の当事者たちにも「勝てたら騎手をやめてもいい」など、ダービーへの重さは他のレースの比ではない。それが完全にファンにも伝わっているということか。
今年のダービーは空前絶後のハイレベル戦になると話題だ。今月29日が本当に、本当に待ち切れない。
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