レイエンダ骨折で来年クラシックは……兄レイデオロと同じく体質が弱いのは血筋?

今年のダービー馬レイデオロの全弟、レイエンダが骨折したことがわかった。
X線検査で、左膝にごく小さな骨片、右膝にとげ状の骨膜、右前副手根骨の骨折が確認された。つまりは「両脚」に異常をきたしたということだ。ノーザンファームのHPによれば「軽度で不幸中の幸い」としているが、「出鼻をくじかれた」とはこういうことだろうか。
デビュー前から「兄以上」と評判の極めて高かったレイエンダ。新馬戦を圧勝後にC.ルメール騎手が「(兄より)こっちのほうがいいくらい」と語り、管理する藤沢和雄調教師が「兄に似て走るのが大好き」と高評価するなど、前途洋々の未来が見えていた。
もちろん「ダービー馬の兄がダービー」と短絡的に思うほど甘くないことは誰もが承知。そうではない場合の確率のほうが圧倒的に高い。
しかし2000年、2001年と兄弟連続でクラシックを制したアグネスフライト・アグネスタキオンのような快挙を見てみたいというのも事実。その期待を背負うだけのポテンシャルやスター性をレイエンダは有している、ということだろう。
しかし、比較的軽症とはいえ、今回の骨折でその期待に暗雲が立ち込めた部分は否定できない。
ただ、もともと兄のレイデオロもデビューから順風満帆にダービーまでの道のりを歩んだわけではない。
「レイデオロは2歳時に新馬、ホープフルSと連勝したのものの、3歳になってソエの状態が思わしくなく、予定した弥生賞を回避し、皐月賞直行となっています。レイエンダのほうが重傷ではありますが、脚元が弱いのは血筋ということでしょうか。両脚を負傷してしまった点はかなり心配ですが、じっくりと療養して来年のクラシックに間に合ってほしいですね」(記者)
昨年のドゥラメンテ、ダービー3着のアドミラブルが再度の故障で年内休養を発表したように、競走馬は一度故障するとレース生活を続ける限りケガとの戦いが続くこととなる。生き物である以上それは宿命である。
果たして、レイエンダは苦境を乗り越えて再び輝きを放つことができるのか。多くのファンが、来年のクラシックでレイエンダが躍動する姿を願っている。
PICK UP
Ranking
23:30更新
毎日王冠(G2)リアルスティール「使い捨て」に調教師が激怒!? 「スキャンダル王」デムーロの指示無視に「いくらなんでも……」
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛- JRAデムーロ「サートゥルナーリア交代」の裏に「究極の選択」? あの名物オーナー馬との関係
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- JRA「審議」高松宮記念(G1)ダイアトニック3着に疑問の声、続々!? 安藤勝己氏「まともなら勝ち負け」みんなのKEIBA「明らかに勝っていた」
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?















