
北村友一騎手が戸崎圭太騎手を抑えて首位快走! 今年のサマージョッキーズシリーズは冷遇・中堅騎手による”下剋上”連発の異様な展開

今年も白熱した展開を見せているリーディング騎手争いだが、ここ3年は戸崎圭太騎手がリーディングを制しており、今年も快調に首位を走っている。
ただ、中心となる上位陣の顔ぶれは、昨年と異なるのは3位だった川田将雅騎手が調子を落としている程度……。
首位を走る戸崎騎手に加え、M.デムーロ、Cルメールの両外国人騎手。さらに関西からは競馬界のレジェンド武豊騎手に、先日通算2000勝を達成した福永祐一騎手、和田竜二騎手、関東からは成長株の田辺裕信騎手と内田博幸騎手など、まるで測ったかのように同じメンバーが顔を揃えている状況だ。

今年のデータは先週までのものだが、年末の決着までここからそう大きく動くことはないだろう。今やエージェントによって管理された騎手界の壁は厚く、上記の表に名を連ねている有力騎手が実力馬を獲り合えば、下位の騎手にチャンスがありそうな馬が回ってくることは、そう多くないからだ。
それは年間の戦いでなくとも、毎年の夏に開催されているサマージョッキーズシリーズでも如実に表れている。
例えば、昨年のシリーズを制したのは、年間リーディングでも1位の戸崎騎手だった。
そこにリーディング4位のデムーロ騎手、5位の福永騎手がベスト3を形成。下位陣から唯一、気を吐いたのが4位の藤岡康太騎手で、それでも昨年リーディング12位の実力者だ。そこからルメール、内田、和田、岩田騎手と軒並みベスト10に名を連ねる騎手が並んだ結果となっている。
わずか2カ月程度の短期決戦であったとしても、重賞レースの着順をポイント化して争われているサマージョッキーズシリーズだけに、有力馬に騎乗する機会の多いリーディング上位騎手が圧倒的に有利なのは「自然な結果」といえるだろう。
しかし、その一方で今年のシリーズは、例年とはまったく様相が異なる予想外の展開が起こっている。
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは