真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.08.31 12:00

JRA屈指の大ベテラン・蛯名正義に「スランプ脱出」の兆し!? 今年度最多の土日3勝&待望の重賞2勝目で1993年以来の「50勝割れ」阻止へ試練は続く……
編集部
入線後のガッツポーズもなく、レース後のインタビューでもマイクに向かって坦々と語り続けた彼の姿からは、「ここを復活の契機にする」という秘めた思いがひしひしと伝わってくるようだった……。
エアスピネルやヤマカツエースといった強豪ひしめく札幌記念(G2)を6番人気のサクラアンプルールとともに制し、今季2つ目の重賞タイトルをゲットした蛯名正義騎手(美浦、48・フリー)。そのレースぶりは今年31年目を迎えた大ベテランらしく、大胆さと繊細さを兼ね備えた見事な騎乗だった。
五分のスタートを切ると、序盤はゆったり構えて中団インに待機。前走の函館記念(G3)に続くコンビ2戦目ながら息はピッタリ合っており、道中はラチ沿いでジックリと脚を溜めた。
周囲の馬が徐々に仕掛け始める3~4コーナー。蛯名騎手とサクラアンプルールは静かに進路を切り替え、馬体を外へ持ち出す。馬群の切れ目をロスなく進出し、気付いた時にはすでに大外から追い込み態勢に入っていた。つい向こう正面まで一番内側にいたにも関わらず、である。
人気上位の各馬が伸び悩むなか、脚を溜めるだけ溜めたサクラアンプルールは躍動。鞍上もやはり力が入ったのか、近頃はすっかり鳴りを潜めた定番の「エビダンス」を繰り出し、同馬に初の重賞タイトルをプレゼントした。
レース後には「気持ち早めに抜け出してしまい、馬も遊びながらでしたが、何とかしのいでくれました」と謙遜したが、終わってみれば上がり最速で2着に入線したナリタハリケーンをわずかに振り切ってタイム差なしの勝利。スパートのタイミングがもうワンテンポ遅れていればゴール前で交わされていたかもしれず、ベテランの機敏な判断が光った一戦といっていいだろう。
PICK UP
Ranking
5:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
田辺裕信「2歳新馬」お断り!? 未だ騎乗ゼロに隠された真意
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……